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WRCジャパン:デイ3の土曜日もエバンス、オジエ、ロバンペラが1-2-3体制

©Toyota

2023年WRC最終戦ラリージャパン(ターマック)デイ3となる土曜日も、デイ2に続きTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamはエルフィン・エバンス/スコット・マーティン、セバスチャン・オジエ/バンサン・ランデ、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンの3クルーによる1-2-3ポジションのキープに成功。また、勝田貴元/アーロン・ジョンストンもデイ3よりポジションを3つ上げて6番手でこの日の走行を終えている。

(以下、チームリリース)


WRC 第13戦ラリージャパン デイ3
エバンス、オジエ、ロバンペラが1-2-3体制を守り
勝田は4本のベストタイムで総合6位に順位を上げる

11月18日(土)、2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン」の競技3日目デイ3が、愛知県豊田市の「豊田スタジアム」を基点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が総合1位を、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合2位を、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合3位を守りました。また、TGR WRCチャレンジプログラムにより出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、前日の総合9位から、総合6位に順位を上げました。

ラリージャパンのデイ3は、愛知県の豊田市、岡崎市、新城市で7本合計84.68kmのステージが予定されていましたが、オープニングのSS9は赤旗により中断。その時点で既にステージをスタートしていた勝田を含む4名のドライバーに対しては救済タイムが与えられました。前日のデイ2は断続的に雨が降る荒れた天気の下で行われましたが、デイ3は曇り時々晴れの一日となり、午後のSS14で霙(みぞれ)が短時間降った以外は、比較的安定した天気でした。それでも路面の一部は前日の雨で依然湿っており、落ち葉や落ち枝に覆われた区間も多くあるなど、滑りやすく難易度の高い路面での戦いになりました。

大雨により非常にトリッキーなコンディションとなったデイ2で首位に立ったエバンスは、総合2位のオジエに対し1分49.9秒という大きなリードを築いていたため、確実性を重視した走りにシフト。それでも、今年新たに岡崎市の中央総合公園に設けられた2.84kmのショートステージでは、SS11、12と2ステージ連続でベストタイムを記録しました。午後は、突然の霙に見舞われたSS14でタイムを大きく失った以外は安定した走りを続け、総合2位のオジエを1分15.0秒リードして首位を堅持しました。また、デイ2終了時点で16.7秒差だったオジエと総合3位ロバンペラの差は、25.6秒差に拡がりました。

4台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDをドライブする勝田は、前日のデイ2でスピンを喫しクルマにダメージを負いましたが、午後のステージでは3本のベストタイムを記録しました。その勢いはデイ3でも保たれ、SS10、SS13、SS14、SS15と4本のベストタイムをマーク。前日の総合9位から大きく順位を上げ、総合5位のオィット・タナック(Mスポーツ・フォード)と14.9秒差の総合6位で一日を終えました。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
今日もまたいい一日になりました。依然難しいコンディションでしたが、昨日ほどチャレンジングではありませんでした。昨日の段階でタイム差がかなり大きく拡がっていたので、我々にとっては少し楽な展開だったように思います。チームとして最高の形でシーズンを終えられたら、それは素晴らしいことであることを、ドライバーたちは理解していると思います。リスクを冒してアタックすることもできたと思いますが、このトリッキーなコンディションでは望ましくない結果になった可能性もあります。エルフィン、セブ、カッレの3人は非常にクレバーな走りで一日を乗りきってくれました。一方、貴元は今日も素晴らしいパフォーマンスを発揮しましたが、それは彼のポテンシャルを証明するものです。きっと彼は、明日も順位を上げるためハングリーに戦い続けると確信しています。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
今日も引き続きトリッキーな一日でした。午前中はもっと路面が乾き、グリップするようになるだろうと思っていましたが、雨の後ということで路面はまだ湿っていて、ヌルヌルとかなり滑りました。そのような路面に対してはベストなセットアップではなかったですが、うまく乗り切ることができました。ドライコンディションでループを走り、きっと楽しめるだろうと思いきや、突然雪が降り始めるなど、今日の天候にはかなり悩まされました。午後2本目のステージの最後の数キロは、タイヤの温度が下がってしまったので、本当に難しかったです。今後のプランは、チームのために現在の順位を持ち帰ることです。明日は天気が回復しないようなので、とにかく道の上に留まり、フィニッシュすることに集中したいと思います。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
今日もかなり複雑なコンディションの一日でした。路面は昨日よりはずっと乾いていましたが、それでも完全なドライではなかったですし、決して楽なコンディションではありませんでした。できる限りリスクをコントロールしようと試みましたが、このようなステージでは、僅かに滑っただけでも問題が発生する可能性があるため簡単ではありませんでした。とにかく集中力を保ち、タイム差をマネージしようとしました。午後2本目のステージで霙が降ってきたときは信じられない気持ちでしたが、ありがたいことに何とか問題なく走り切ることができました。明日もまた一筋縄では行きそうになく、ステージの厳しさも理解していますので大変な一日になると思いますし、戦いはまだ続きます。

セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
自分たちにとってはポジティブな一日でした。今日もクレイジーなコンディションで、午前中は雨こそ降っていませんでしたが、森の中の道は非常に滑りやすい状態でした。午後は雨が少し降るかもしれないと予想していましたが、何と小雪が降ってきました。そのため、自分たちよりも前にスタートしたライバルよりも、タイムを失ってしまいました。幸い順位には影響しなかったですが、冷静さを保たなければならない瞬間でした。チームのターゲットである1-2-3体制はまだキープしていますし、貴元も順位を挽回してきています。この順位を保つためにはまだ長い距離を走らなければなりませんが、現時点ではいい状況だと思います。



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