スバル/STI、2024年のニュルブルクリンク参戦車両をシェイクダウン – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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スバル/STI、2024年のニュルブルクリンク参戦車両をシェイクダウン

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12月21日、スバル/STIは富士スピードウェイにおいて2024年のニュルブルクリンク24時間レースに参戦する車両のシェイクダウンテストを実施し、報道陣に公開した。

チームはSTIの辰己英治総監督を中心に、沢田拓也監督、渋谷直樹技術監督がチームを率いる。ここに日本全国のスバルディーラーから選出されたディーラーメカニック8名が加わり、チームを支える。本年より佐々木孝太に加え、昨年ニュルブルクリンク24時間にトヨタ86で参戦し実績を得た、久保凜太郎が開発ドライバーに加わった。

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マシンは昨年導入したスバルWRXのVBH型に2.4L直噴ターボエンジンのFA24を搭載したマシンを継続使用。23年大会でトラブルの原因となった箇所の強化を進めた。フロントスタビライザーブラケットは、ベンチ試験を繰り返し締結軸力をアップ。また、パワー不足でエンジン交換を余儀なくされた部分に関しては、エキゾーストマニホールドの排気漏れ対策として異なる素材の採用、シンプル化により高温強化と耐久を向上させ、2kgの軽量化も図ったほか、オルタネーターの発電不良対策として、ベルトレイアウトの見直しを行い信頼性を向上。こちらも1kgの軽量化となった。加えて冷却水のオーバーフロー対策、ピストンリング・スタットボルト・ヘッドガスケットの強化、主機の信頼性と出力を向上させ、熱効率も改善したという。さらに、市販車開発から得たヒントを元にしたSTI Flexible Performance Wheelを装着。BBSの協力のもと、リム形状を最適化し、旋回性能の大きな飛躍を遂げたという。前後でホイールの形状を変え、微少舵応答、限界性能が向上している。

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空力面ではフロントダウンフォースの向上と車体全体の空力バランスの調整を目的としたアップデートを実施。フロントアンダーパネルの形状変更、ボンネット上やフロントフェンダーに設けられたルーバーにガーニーが追加されている。新たにトランクリッドのスポイラー追加やリヤウイングの翼端版拡大も図られている。また、マット塗装のカラーリングや空力効果を高める“サメ肌”も継続して使用されている。

カラーリングはトップチェッカーを受けるためのチェッカーフラッグをモチーフとし、さらに日本のチームの象徴として、桜の花びらが意匠として取り入れられている。

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チームとしての目標は、23年大会と同じく予選でのポールポジション獲得、8分50秒というタイムを目指す。決勝では23年より参戦するSP4Tクラス優勝と、2019年に達成したWRX史上最多ラップ数 145周を上まわる146周を走破すること。そして、上位ターボ車クラスのSP8Tを含めトップでフィニッシュすることだ。

辰己総監督は2009年からのニュルブルクリンク挑戦を振り返りながら「23年は、新型車両のデビューウイン達成となりませんでした。24年大会では、ドイツに置いてきてしまった忘れ物を取り返し、なんとしてでも勝ちたい」と意気込みを語った。
24年のドライバーはまだ未発表なものの、SUPER GTと開催日程がバッティングしているため、23年大会で戦った井口卓人と山内英輝は参戦できないと考えられる。ニュルブルクリンク24時間レースは24年から新たにインターコンチネンタルGTチャレンジの一戦となることで、GT3マシンで争われるトップクラスやGT4マシンの参加増が見込まれ、よりハイレベルな戦いとなることが予想される。レースは6月1日〜2日に開催される。

©︎RALLY PLUS / 新たに開発ドライバーに加入した佐々木孝太(右)と久保凜太郎(左)



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