1月14日、千葉県の幕張メッセで開催中の東京オートサロン2024で、小倉クラッチのブースで行われたトークショーに勝田範彦が登場。今季の全日本ラリー選手権は、ルーキーレーシングからトヨタGRヤリス・ラリー2を駆っての参戦になることを発表した。
この日の午前中に行われたトークショーで、ルーキーレーシングのオーナーである豊田章男会長から、ルーキーレーシングに納車された1台目のトヨタGRヤリス・ラリー2を、全日本ラリーの参戦車両としてドライブすることが明かされた勝田。その後、15時からのトークショーで「実は、今年の全日本ラリー選手権にルーキーレーシングから参戦することになりました」と発表した。
2023年の全日本ラリー選手権は、トヨタ初のラリー2車両開発に向けてTGRワークスドライバーとして参戦していた勝田。
「トヨタGRヤリス・ラリー2は、ワークスとしては出られないんです。先日、TGRの参戦体制発表会がありましたが、そこに自分の名前がなく、あちこちから連絡をいただきましたが、そういう理由でワークスとしては出られなくなってしまったわけです。そこで、モリゾウさんから、じゃあルーキーレーシングで出ようという言葉をいただきました」
ラリー2車両開発の計画が立ち上がった時点で1番手に注文を入れたという“モリゾウ”。午前中のトークショーでも「投入したてのクルマは不具合があちこち出る。それを一番に自分で知ることができる」と語っていたが「あちこちに“ノリさんコーナー”を作るノリさんなら、たくさん不具合を出してくれる。そうすれば、すぐに対応してカスタマーに改善したラリー2カーをお届けできる。ノリさんには、そんなミッションがありますので、よろしくお願いいたします!」と、意味深に勝田起用の裏話を明かした。
その記念すべき1号車で全日本ラリーを戦うことになった勝田は「“ノリさんコーナー”ができるのは自分の不具合かもしれませんが(苦笑)。このラリー2はモリゾウさんのクルマなので、これを貸してもらっていいものかどうかかなり迷いました。壊してはいけないというのは頭のスミに置いておきますが、たまたま、ちょっとぶつけちゃう時もありますが、頑張ります!」と抱負を語った。