ヒョンデは、2024年のWRCに参戦するヒョンデi20Nラリー1ハイブリッドのカラーリングを公開した。また、マシン自体にもアップデートを行い、信頼性とパフォーマンス向上が期待できると自信を見せる。
WRCの最高峰クラスにハイブリッドのラリー1規定マシンが導入されてから2シーズン、ヒョンデは7勝、ポディウム13回をマークしたが、タイトルには手が届いていない。しかし、今季はチーム創設の2014年からレギュラードライバーとして戦うティエリー・ヌービルに加えて、2019年のドライバーズチャンピオン、オィット・タナックがチームに復帰。ヒョンデ勢としては初のドライバーズタイトル獲得に向けて、絶好のチャンスと捉えている。
フル参戦で戦うふたりに加えて、3台目のドライバーとしてダニ・ソルド、エサペッカ・ラッピ、さらにアンドレアス・ミケルセンもチームに復帰。イベントとそれぞれのドライビングスタイルの相性を踏まえて、ヌービル、タナックを支援する。
マシンに関しては、より頻繁にラリーでの勝利を挙げることを目指し、シーズンオフの間にi20Nラリー1ハイブリッドの信頼性と重量というふたつの重要な側面を改良を施してきたという。
2024年のタイトル獲得が最優先事項となる一方で、チームは将来も見据えているといい、今シーズンを2025年と2026年に「倒すべきチームになる」という目標に向けた重要なステップと考えているとしている。
チーム代表のシリル・アビテブールは「今年は、一新したドライバーズラインナップと改良されたヒョンデi20ラリー1ハイブリッドで、より頻繁に勝利を目指したい。さらに今シーズンは、ドライバーズタイトルも狙えると信じている」と意欲を語る。
「オィットはまだ、このチームでやり残した仕事がある。話し合いを始めてみると、お互いに最後までやり遂げたいという気持ちを持っていることが分かった。ティエリーとともに、チームにはタイトルを狙えるドライバーがふたり揃っている。サードカーには、この機会にふさわしいと思えるクルーに報いてあげたいと考えていた。3人とも、過去数年にわたってチームへの忠誠心を示すとともに、素晴らしいペースと能力を発揮してきたからだ。また、新しいエンジニア、メカニック、気象予報、競技担当者など、様々な分野で才能ある人材を迎え入れることで、今年に向けてチーム全体を強化できると考えている。2024年に成功を収めることに専念していくが、それを実現できる適切なパーツは揃っている自信を持っている。 さらに2025年、2026年を見据えた計画もあり、それを実行するつもりだ」