セバスチャン・ローブとナッサー・アル‐アティヤ、2025年のW2RCはルノー傘下のダチアで参戦、チーム運営はプロドライブ – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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セバスチャン・ローブとナッサー・アル‐アティヤ、2025年のW2RCはルノー傘下のダチアで参戦、チーム運営はプロドライブ

©DACIA

2024年のダカールでは、再び悲願の勝利を逃したセバスチャン・ローブ。2025年の世界ラリーレイド選手権(W2RC)は、ダチアのサンドライダーで、ダカールを皮切りにシリーズに参戦することを発表した。英国のプロドライブが運営するダチアのワークスチームは、ローブに加えてシリーズ2連覇中のナッサー・アル‐アティヤ、スペインのクリスティーナ・グティエレスも起用する。

Sebastian Loeb

サンドライダーは、数カ国で実施される大規模なテストおよび開発プログラムを経て、チームはダカールの準備として、10月5日〜11日のラリーデュモロッコに参戦する。ローブ、アル‐アティヤ、グティエレスは、設計段階の初期からプロジェクトに参加しているという。

ルノー傘下、ルーマニアの自動車メーカー、ダチアによると、このサンドライダーは「ルノー・グループとプロドライブの専門知識を活用し、主に敏捷性と重量に重点を置いている」という。また「ボディパネルは絶対に必要なものだけを装備。装飾的なものや余分な部分はなく、空力特性に特に重点を置いている。短く平らなボンネットは、クルーの視界から消えるようなアールを描いたデザインが特徴。ダッシュボードの上部に使われている反射防止塗料は、航空業界から知恵を得た技術で、視認性も最適化されている」とも伝えている。

DACIA

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サンドライダーの特徴は、「連結されたサブフレームとバンパー、カーボン製ボディワーク、ダブルウイッシュボーンサスペンション、4x4トランスミッション」だという。ダチアはサンドライダーの重量の詳細を明らかにしていないが、燃費を向上させるためもあり、「より軽量なチューブラーシャシーを採用し、余分なボディパネルをすべて取り除き、そのほかにカーボンを使用することで、同等のプロトタイプと比較して約15kg軽量化した」としている。

3Lツインターボ直噴V6エンジンは、よりコンパクトで軽量に設計され、アラムコの合成燃料で走行する。また、フロントとリヤの重量配分は、「トラクションとダイナミックなパフォーマンスを最適化するために」フロントが大幅に増加したとしている。そのほか特筆すべき点としては「湿度を自己調節する特殊な抗菌ファブリックを張った」というサベルト・シートが採用されていることが挙げられる。

一方で、 ダチアのドライバーたちによるアドバイスに従って「サンドライダーの車体には、ホイールの固定ボルトが砂の中に紛れ込むのを防ぐためのマグネットプレートが組み込まれている」とのことだ。
(Graham Lister)

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