WRCサファリ:4連覇に挑むトヨタ、カッレ・ロバンペラと勝田貴元が3番手、4番手発進 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCサファリ:4連覇に挑むトヨタ、カッレ・ロバンペラと勝田貴元が3番手、4番手発進

©TOYOTA GAZOO Racing WRT

WRC第3戦サファリ・ラリーケニア(グラベル)は3月28日、ケニアの首都ナイロビでセレモニアルスタートに続いて開幕のスーパーSSを走行。イベント4連覇に挑むTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンが3番手、勝田貴元/アーロン・ジョンストンが4番手タイムをマークした。エルフィン・エバンス/スコット・マーティンも6番手タイムで続いている。
(以下チームリリース)


WRC 第3戦 サファリ・ラリー・ケニア デイ1
伝統のサファリ・ラリー・ケニアが首都ナイロビで開幕
ロバンペラが総合3位、勝田が総合4位につける

3月28日(木)、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦サファリ・ラリー・ケニアが開幕。ケニアの首都ナイロビの郊外で1本のスーパーSSが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 69号車)が総合3位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合4位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合6位につけました。

TOYOTA GAZOO Racing WRT

WRCのカレンダーに復帰して今年で4年目を迎えるサファリ・ラリーは、開催時期がこれまでの6月から3月に移り、雨季が始まるタイミングでの開催となりました。ラリーの中心となるサービスパークは今年もナイバシャ湖近くのKWS(ケニア・ワイルドライフ・ソサエティ)に置かれ、ステージは全てグラベル(未舗装路)。4日間で19本のステージ、合計367.76kmを走行します。競技の開始に先立ち、27日(水)は午前中にナイバシャ近郊でシェイクダウンが行われ、今季出場2戦目となるロバンペラがトップタイムを記録。エバンスは5番手タイム、今回もマニュファクチャラー登録ドライバーとしての出場となる勝田は7番手タイムでした。

WRCではヨーロッパ以外での事前テストが禁止されているため、シェイクダウンは実際にケニアの道で多くのことを確認する貴重な機会になりました。今回、TGR-WRTはサスペンションのパッケージをアップデート。また、水や砂をエンジンに吸い込まないようにするための「シュノーケル」と呼ばれるパーツも新たに装着しました。そして、シェイクダウンでは新たに導入したそれらのシステムがきちんと機能していることを確認しました。

一夜明けた28日(木)は、ナイバシャの南約100kmに位置する首都ナイロビの中心部で、午後12時過ぎからセレモニアルスタートが行われ、ラリーが華やかに開幕。続いて、ナイロビ郊外のカサラニでSS1「スーパー・スペシャル・カサラニ」が行なわれました。全長4.84kmのこのオープニングステージは、数日前に降った雨により所々に濡れた路面や大きな水溜まりがありましたが、コンディションは全体的にドライ。2022年のこのラリーの勝者であるロバンペラは総合3位、勝田はロバンペラと0.1秒差の総合4位、エバンスは総合6位で順調に競技初日を走り切りました。

ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
我々チームは、ここケニアでのサファリ・ラリーをとても楽しんでいます。ロジスティクスに問題が生じたにもかかわらず、準備を万全にするためにみんなが懸命に取り組んできた姿にスピリットを感じましたし、この後の週末も楽しみです。今日は最初のステージを観戦しましたが、高速コーナーがいくつもあり、多くの観客が集まり、このラリーのスタートにふさわしい壮観なものでした。我々のクルマは調子が良く、ドライバーたちも攻めていましたし、タイムも非常に接近していました。3台ともトップから2秒以内につけているのはいいことですし、このラリーでは通常、大差がついて勝敗が決まるものです。昨日のシェイクダウンでは、エルフィンの助手席に座り一緒に走ることができました。素晴らしい気分でしたし、荒れた路面で自分たちのクルマのハンドリングがとてもいいことを確認することができました。

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)

TOYOTA GAZOO Racing WRT

サファリは特別なラリーですし、イベントのスタートではいつもエキサイティングな気分になります。ナイロビには大勢のファンが集まり、とても素晴らしい雰囲気でした。最初のスーパーSSはトリッキーで、サイズが小さなクルマが走った後だったので、自分たちがフォローできるようなラインがなく非常にスリッパリーでしたが、楽しんで走ろうとしました。このラリーでは、速く走ることと、安全に走ることの妥協点を見つけることが常に求められますが、自分たちはいいバランスにあると思います。このラリーでは何が起こるか予想することができませんが、今回もいい結果を残せるようにチームのためにベストを尽くします。

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
ケニアに戻り、ラリーをスタートすることができて嬉しく思います。サイド・バイ・サイドで走行したスーパーSSは良いステージでしたが、大量の水が溜まっているトリッキーなセクションもいくつかあり、難しいスタートになりました。この週末は誰にとっても大きなチャレンジになるでしょう。コンディションは、以前と比べると少し荒れているように思いますし、特にいくつかのステージでは路面がかなり荒れています。また、天候も状況を大きく左右すると思いますし、雨が降るとグリップは急激に低下します。昨日のシェイクダウンは、いくつかのことを試す貴重な機会になり、とてもポジティブなフィーリングを得ることができました。

勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
サファリは自分にとって特別なラリーですし、トヨタにとっても素晴らしい一戦です。今日の最初のステージは、2台同時に走行する、ファンにとっても、我々ドライバーにとってもエキサイティングなスーパーSSでした。雨が降った後だったので難しいコンディションでしたが、自分たちは問題なく走ることができました。昨年に比べてステージは全体的にかなり荒れていますし、天候も大きなチャレンジをもたらすことになるかもしれません。きっと厳しいラリーになると思うので、快適に走れるようなペースを見つけ、トラブルを避けなくてはなりませんが、自分たちにとっていい週末になると信じています。

サファリ・ラリー・ケニア デイ1の結果
1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) 3m19.9s
2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +0.1s
3 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.8s
4 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.9s
5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +1.5s
6 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1.7s
7 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (フォード Puma Rally1 HYBRID) +2.2s
8 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +6.6s
9 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +8.6s
10 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +9.4s
(現地時間3月28日18時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

明日のステージ情報
競技2日目となる3月29日(金)のデイ2は、ナイバシャ湖の周辺で「ロルディア」、「ジオサーマル」、「ケドング」という3本のステージを、日中のサービスを挟んで各2回走行します。いずれも昨年と同じ名称のステージですが、SS4/7のケドングに関しては昨年までと進行方向が逆になり、走行セクションも一部大きく見直されています。6本のステージの合計距離は127.58km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は359.66kmとなります。

TOYOTA GAZOO Racing WRT



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