フィエスタS2000、第一段階のテストを順調に消化 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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フィエスタS2000、第一段階のテストを順調に消化

 

 Mスポーツの手による新しいS2000マシン、フィエスタS2000は成功裏に初期段階のテストを終了。テストは英国内で行なわれ、ターマック/グラベルの両路面でフィエスタは様々なシステムチェックを受けた。

 フィエスタS2000はまず、Mスポーツ代表マルコム・ウィルソンと息子マシューのふたりによってファクトリー近郊、カンブリアのターマックロードでシェイクダウン。その後は郊外のグレイストーク・フォレストまで移動し、マシューが森林ステージのグラベルロードで1200kmにおよぶテストを行なっている。

 フォード本体の商品開発チームとMスポーツの密接な協力関係によって、フィエスタS2000は10月末にベルギーのロンメルにあるフォードの研究施設に運ばれ、メーカーの最新研究機器を使って車両運動力学や適合試験などを受ける予定だ。フィエスタS2000のサスペンションや重心位置の評価は、これらフォードの量産車開発にも使われる技術を活かして進められる。
 ロンメルでのテストを終えたフィエスタS2000はスペインでターマック/グラベルの本格的な走行試験へと移行する予定となっている。
 フィエスタS2000の公認取得予定日は2010年の1月。WRCのワールドカップやIRCのみならず、各国のラリー選手権などでの活躍が見込まれている。

 無事に第一段階のテストを終え、テクニカルディレクターを務めるクリスチャン・ロリオーもご機嫌だ。
「いやあ、最初のテストがうまくいってよかったよ。なんとかスケジュールに合わせてシェイクダウンと初期トラブルつぶしを終えて、4日間のグラベルテストで1200kmを走ることができた。まったくの新車にもかかわらず、1日あたり300kmものテストをこなせたのは、デザイナーとエンジニアたちの激務の賜物だと思う。大きなトラブルなしにここまでやれているのはとても励みになるね。次の段階に進むのがいまから楽しみだよ」

 ドライブを担当したマシューはこう語る。
「トラブルも少しは出たけど、テストはすごく順調に進んだよ。乗るたびにどんどん良くなっていった。このマシンはとてつもないポテンシャルを秘めていると思うよ。まだ新しいマシンなのに、今のままでも十分すごいんだから!」



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