トヨタのエルフィン・エバンスとスコット・マーティンは、先週ERC第2戦として開催されたこのイベントのレッキに参加した。そのエバンスは「WRCカレンダーにこのイベントが加わるのは、いいことだ。カタルニアがなくなってクリーンなターマックラリーがあまりないので、このイベントがあるのはうれしい」と感想を述べている。2025年のWRCカレンダーに入ることが確定しているラリーイズラス・カナリアスは「世界で最高のターマックラリー」になるかもしれない。
そのほかWRCワークスドライバー勢の多くが、ERCを卒業してWRCに昇格するこのイベントを賞賛している。
ラッピは11年前にこのイベントのレッキに参加しており「世界で最も素晴らしいターマックラリーはカタルニアだと言われてきたが、ちょっと待ってほしい。カナリアスは、それを上まわると確信している。あそこのターマックはとてもスムーズで、バンプもカットもない。グリップがすごく安定しているので、マシンのセッティングも車高を下げて固めにできる。本格的なサーキットのようなフィーリングなので、素晴らしいラリーになると思う」
2020年にERC最終戦として開催されたこのイベントを制したMスポーツ・フォードのアドリアン・フルモーは「ステージは、本格的なターマックステージでグリップがとても高い。山岳路はとてもリズミカルで、山頂から海を望む眺めは素晴らしいんだ。ナローな時もあれば、ワイドな時もある」
インターコンチネンタル・ラリーチャレンジ参戦時代の2010年、2011年にスペイン領カナリア諸島のグランカナリア島を拠点とするこのイベントに参戦しているヒョンデのティエリー・ヌービルも「自分が参戦した時は、ものすごい人数のスペクテイターが集まっていて、とても情熱的だった。また、あのイベントに参戦できるのを心から楽しみにしている」と語っている。
ラリーイズラス・カナリアスは2016年からERCラウンドとして開催されてきたが、2025年、2026年はWRCとしての開催が確定している。
(Graham Lister)