WRCレジェンドドライバーのミシェル・ムートンが、FIA派遣のWRCセーフティ委員を務めるのは、今シーズンが最後だと語っている。
6月には73歳になるムートンは、WRCの全ラウンドで観客と安全を確保するうえで重要な役割を果たすだけでなく、イベントやステージの運営に関しても広く相談を受けている。
WRCポルトガルの会期中、地元メディアに対してムートンは「1973年からラリーを始めて、もうすぐ73歳になるので、いい潮時だと思った。たくさんの思い出は、どれも素晴らしいもの。本当に感慨深い。自分の役目は務め上げた。シリーズには、これからも長く続いてもらいたい」と語っている。
ムートンはWRCドライバーの先駆者のひとりとして傑出したキャリアを誇り、WRC通算4勝、1982年のWRCではバルター・ロールに次ぐシリーズ2位に輝いている。今季限りでの退任ということになれば、WRCセーフティ委員としては最終戦のラリージャパンが最後の役務となる可能性もある。
(Graham Lister)