ランチアは、新時代の最初のモデルとなる100%電気自動車イプシロンのハイパフォーマンスバージョン、イプシロンHFを公開し、2025年5月から発売を開始することを発表した。さらに、1.2Lターボエンジン搭載のイプシロン・ラリー4HFでラリー界に復帰することも、正式に宣言した。
ランチアブランドCEOのルカ・ナポリターノは「ラリー界で最も成功したブランドのひとつ、ランチア。ラリーカーの名門モデルから醸し出される闘争心は、常に人々の心をつかんできました。そのスポーティな心が今、再び鼓動を始めています。そして、かつてのランチアのファンが、今度は未来のランチアの新しい顧客となるのです!」と語っている。
ラリー復帰開始の最初のモデルとしてラリー4規定を選んだことについてランチアは、競技のベーシックなモデルであることを挙げ、ラリーのハートに響くカテゴリーだとしている。「このクラスは純粋な情熱の象徴であり、未来のプロフェッショナルになるという情熱をもってキャリアをスタートさせた若手ドライバーによって盛り上げられるカテゴリー。ブランドの使命とDNAに沿った野心、実用主義、謙虚さを特徴とする、完璧なランチアスタイルの新たな始まりとなる」とランチアは発表リリースで伝えている。
ランチア・イプシロン・ラリー4HFは、3気筒4バルブ1.2Lターボエンジンを搭載し、212馬力を発生。FF駆動、5速機械式トランスミッションに、機械式LSDを備え、楽しむためのラリードライバーから、R4クラスや2輪駆動選手権での優勝を真剣に目指すドライバーまで、幅広いラリードライバーにとって理想的なハイパフォーマンスモデルだ。
ランチアは、伝統の「フライングエレファント」をあしらったHFロゴの復活を発表していたが、イプシロン・ラリー4にも、HFロゴがあしらわれる。
ランチア・イプシロンHFは、ランチアの最もコンペティティブでハイパフォーマンスの精神を表現したモデル。240馬力の100%電気エンジンを搭載し、0-100km/h加速はわずか5.8秒というイプシロンHFは、ローダウンされたサスペンション、ワイド化されたホイールトラック、筋肉質なフォルムが特徴で、ブランドの歴史を築いた最も先鋭的な象徴モデルにインスパイアされ、パフォーマンスという名の元にフォルムとデザインが採用されている。販売は2025年5月から開始され、イプシロンHFに続いて、ガンマ、デルタにもHFバージョンの登場が予定されているという。