来年以降のIRC参戦を検討するオペル/MSDと、ハンコックタイヤの開発のためにIRC第9戦アストリアスに参戦したトニ・ガルデマイスター。ラリーでは9番手を走行しながらブレーキトラブルによってリタイアを喫してしまったが、ガルデマイスターは今後の関係継続に意欲的だ。
「コースアウトするちょっと前のコーナーでブレーキペダルがスポンジーになったんだ。コ・ドライバーのトミ(トゥオミネン)に“ヤバい”って伝えた瞬間にブレーキペダルが床にあたる感触がして、止まれずに突っ込んだというわけさ。
最初はフェンスに当たっただけでコースに戻れそうだったんだけど、結局フェンスもマシンの重みに耐えかねて、もろとも溝にハマってしまったんだよ」
ガルデマイスターは続ける。
「チームは僕らのフィードバックに満足したようだった。マシンもタイヤも、まだまだやるべきことが多いような感触を受けたけど、その開発が僕らの仕事だ。
今までやったことのないプロジェクトだからね、今後も続けていけたらと思っているよ」
現在のところオペル/MSDは今シーズンの活動計画を明らかにしていないが、来年のIRC参戦へ向けて何戦かには出場するものと思われる。