WRC第6戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)で、今シーズン4戦目のWRC参戦に挑んでいるTGR WRCチャレンジ2期生の小暮ひかると山本雄紀。トヨタGRヤリス・ラリー2でWRC2部門にエントリーし、競技初日を終えて小暮は部門18番手、山本は19番手につけた。この日のコメントをお届けする。
小暮ひかる
──今日の4本のステージはいかがでしたか?
「レッキで思っていたよりもタフなステージでした。1本目は、前半の高速区間はルーズでグリップがなく、大変でしたが、2ループ目は結構いいリズムで走ることができました。新しく追加された終盤部分がすごくラフで非常に難しかったです。2本目は全体的にライン上に大きな岩などがあって、目視で避けたりしながら走ったのでタイムはあまりよくなかったのですが、パンクもなく、クレバーに終えられたかなと思います」
──何が一番難しかったですか?
「ツイスティでナローな区間で、このクルマの限界値をまだ把握しきれていないのがタイム差に繋がっていると思います。まだ初日ですし、無意味に攻めずにちょっとずつ慣れていけたらと思います」
──タイヤはどんな感じですか?
「タイヤはほとんどなくなっていて、もともとあまりスピードは高くないのですが、毎ステージが終わった時点でタイヤの状態を見て、入れ替えるのか、スペアを着けるのかなど、いろいろ考えながら取り組みました」
──明日の抱負を教えてください。
「明日は今日より難しいと思うので、帰ったらもう一度レッキのビデオを確認して、万全な状態で臨みたいと思います」
山本雄紀
──今日の4SSはいかがでしたか?
「1本目はとにかく抑えて注意深く行きました。その後は、徐々にリズムがつかめてきました。もちろん、まだ無理はしていませんが、ステージ毎によくなっていったのでよかったと思います。路面がきれいなところは割とペースがよく、明らかに改善が必要なのは2本目のラフな路面なので、明日も全部走り切って学びたいです」
──ハード4本、ソフト2本を選択しましたが、タイヤの摩耗も含めた感触はどうでしたか?
「このループはハードタイヤでギリギリ持つという予想をしていて、この77kmなら6本をハードにするまでではないという作戦でした。最後だけ、ソフト2本でクロスにしましたが、タイヤの摩耗は予想通りくらいだったと思います。タイヤに優しい運転をしようと心がけたのが、うまくいったかなと思います」
──タイヤをクロスにするとドライビングは難しいですか?
「テストでも試したのですが、意外と悪くなくて。どちらも、ちゃんと熱が入ればほぼ気にしなくていいくらいです。ただ、最後はかなり摩耗したハードと新品のソフトだったので、バランスを取るのが左と右で少し難しかったです」
──明日は長い一日になりますが、抱負をお願いします
「明日を走り切ることが、今回のラリーで一番重要だと思っています。今日はいい感じで走れましたが、明日は無理をせず走り切ることが大事だと思います」
(Keiko Ito)