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WRCサルディニア:WRC2に挑むTGR WRCチャレンジ2期生の小暮ひかると山本雄紀はデイ2でトラブル

©TOYOTA

WRC第6戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)に、トヨタGRヤリス・ラリー2でWRC2部門に挑んでいる小暮ひかると山本雄紀は、競技2日目のデイ2、最初のSS5でリタイアとなった。リタイア後のコメントをお届けする。


TOYOTA

小暮ひかる
──今日起きたことを教えてください。
「今日の最初のステージ、序盤が結構ナローでテクニカルだったのですが、3.7km地点でクラッシュするコーナーの前まで、ダウンヒルでかなりスピードが乗っていました。その後でブレーキングというか、ノートの精度が悪かったと思います。ブレーキがあと20〜30メートル手前だったらなんとかなったと思うのですが、少し遅れてしまいました。クラッシュしたコーナーが、左、右と続く、クルマ一台しか通れないようなナローな部分で、左を曲がった際にオーバースピードでリヤが出てしまい、右側のリヤが岩壁にヒットして、足がもげてしまいリタイアとなりました。ヒットした時にHANSが右肩に強く当たってしまい、衝撃が強かったので病院に行って検査してもらいました。レントゲンでは骨にヒビは入っていなかったのですが、痛みがひどいため、主催者から明日は走らないで欲しいと言われたので、イベントからリタイアとなりました。クルマはかなりダメージが大きかったのにメカニックはきちんと時間内に直してくれたので、申し訳ないです」

──いま具体的にどんな痛みがあるのですか?
「右肩の鎖骨の部分が少し痛いです。安静にしていれば平気なのですが、歩いたり、ちょっと振動があると痛みを感じます。筋を傷めた感じです」

──残念だと思いますが、次戦に向けての抱負はどうですか?
「本当は今日を走り切って走行経験を積めれば一番よかったのですが、昨日走り切れたデータもありますし、今回は、特になぜクラッシュしたのかということを分析をして、次戦に向けて繋げたいと思います」

TOYOTA

山本雄紀
──今日はどのようなことが起こったのでしょうか。
「SS5の4km地点あたりで、自分がレッキで見つけられなかった、茂みの中のコンクリートブロックのようなものに足回りを当ててしまいました。すぐにアームがダメになったと分かったので、その先の広い場所にすぐにクルマを止めて修理を試みました。修復はできましたが時間が掛かりすぎてしまい、このステージは走り切れたのですが、次のステージのタイムリミットに間に合わず、リタイアとなりました」

──間に合えば続行が可能だったわけですよね?
「そうですね。ふたつの点で悔しいです。当ててしまった自分のミスもありますし、直せていればという思いも確かにあるので」

──今回、一番学んだことはどんなことですか?
「このミスから学べたことは、レッキ車で見えないところに入っていったらレッキ車が壊れたかもしれませんが、それでもラリーでリタイアするくらいなら、レッキの時点でパンクしたとしても、そこに入っていって確かめなければいけなかったということだと思います。正直、レッキでの映像を見ても確認できなくて、2022年のほかの人のオンボードを見たら、たぶんこれだなというのがわかりました。難しい場所だったのですが、自分が通る可能性のあるラインはレッキ車でも通らなくてはいけなかったということです」

──日曜日は再出走できますか?
「はい、再出走できるので、走行距離を稼ぎたいと思います」
(Keiko Ito)



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