9月11〜12日にかけてスペインで開催されているIRC第9戦アストリアス。初日を終えてアバルトのジャンドメニコ・バッソがトップに立っている。
舞台となるのはスペイン北部の街オビエドを中心とした15SS、253kmのターマックステージ。初日に9本、デイ2に6本をこなすスケジュールだ。ヨーロッパラリー選手権、スペイン選手権とも併催されており、40台ほどが集まった。
現在42点でIRCランキングのトップに立つクリス・ミーク(プジョー)はチャンピオン獲得のためにも、3点差で後を追うヤン・コペッキー(シュコダ)を突き放したいところ。そして、そのふたりの間隙をつきたいジャンドメニコ・バッソ(アバルト)、さらにユホ・ハンニネン(シュコダ)、ニコラ・ブイヨー(プジョー)など、IRCトップランカーたちが軒並みエントリーしている。
さらに、このラリーで注目したいのがオペル・コルサS2000でエントリーするトニ・ガルデマイスター。
オペルはIRCにマニュファクチャラー登録していないためリザルトには反映されない(ERCなどの併催戦では有効)が、来年への布石と明言しており、ハンコックタイヤとともに注目を集めている。
ラリーは序盤、シュコダ・ファビアでエントリーした地元のアルベルト・エビアがダッシュを決めた。ブイヨー、バッソと3人で順位を入れ替えながら、その差10秒以内という三巴のバトルを展開。
しかしSS9でブイヨーがパンクを喫し優勝争いからは脱落してしまう。変わってトップ争いに加わったのはシュコダのヤン・コペッキーだ。
現在9本のステージを終えた段階でバッソがトップ。そのバッソを8.2秒差でエビア、10.4秒差でコペッキーという2台のシュコダが追う展開となっている。一方、ランキングトップのクリス・ミークはパンクに悩まされて7位と後方に沈んでしまった。注目されたガルデマイスターは6番手前後を走行していたが、SS9でデイリタイアを喫している。
このままバッソが逃げ切りで勝利を決めるのか。デイ2は6SS、90.28kmで争われる。