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全日本モントレー:最終日の全SSでベストを刻んだ新井大輝が今季3勝目

©Jun Uruno

2024年シーズン全日本ラリー選手権第5戦「加勢裕二杯 MONTRE 2024」は、6月9日(日)に4カ所のスペシャルステージを走行し、JN-1クラスの新井大輝/松尾俊亮(シュコダ・ファビアR5)が、勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス・ラリー2)に30.0秒差をつけてシーズン3勝目を飾った。1分31秒6差の3位には田口勝彦/北川紗衣(トヨタGRヤリス・ラリー2)が入っている。

ラリー2日目は「Sakamaru(8.02km)」と「Grandma.Kimura(12.54km)」の2SSを、サービスを挟んでリピートする4SS、41.12km。サービスをスタートした時点でのコンディションはドライとなったが、低く雲が立ち込めており、突然の雨に見舞われる可能性もある。前日、足まわりを壊した福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)が、無事再出走を果たしている。

首位の新井大輝は、初日の段階で総合2番手につける勝田に19.2秒差をつけており、「デイポイントを考える必要がありますが、無理をするタイム差ではありません」と冷静にコメント。総合3番手の田口を挟み、総合4番手の奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス・ラリー2)と総合5番手の新井敏弘/井上草汰(スバルWRX S4)の差は8.8秒と、こちらはまだ分からない。

オープニングのSS7は新井大輝が勝田に4.2秒差の一番時計。続くSS8も勝田を0.7秒上まわる連続ベストタイムを刻み、差を24.1秒に広げてサービスへと戻ってきた。新井敏弘と4番手を争う奴田原は、ふたつのSSをサードベストでまとめ、こちらも19.3秒にアドバンテージを拡大している。

サービスを挟んだ午後のセクション。心配された降雨はなく、新井大輝は残されたステージでもベストを並べ、終わってみれば最終日の全SSでベストタイム。前戦丹後に続く今シーズン3勝目、デイポイントを含めたフルポイントを持ち帰った。30.0秒差の2位に勝田、3位には田口が入り、今回もR5/ラリー2勢が表彰台を独占している。

選手権制覇に向けて貴重なポイントを積み重ねた新井大輝は「大きなトラブルもなく、無事にフィッシュすることができました。今回、フルポイントを獲得できたことは、選手権を考えても大きかったです。この後のグラベルも参戦する予定です」と、喜びを語った。

新井大輝のスピードを前に敗れた勝田は「頑張ったけど、ダメでしたね……。最後のループはタイヤをソフトに変えて、攻めてみました。フィーリングは良かったんですが、大輝選手の方が速かったですね。結果がついてこなかったですし、課題がいくつも見つかりました」と、悔しさをのぞかせた。

1分59秒8差の総合4位に奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス・ラリー2)。奴田原に差を拡大されてしまった新井敏弘は2分19秒9差の総合5位。3分9秒5差の総合6位に鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)、4分55秒8差の総合7位に眞貝知志/安藤裕一(トヨタGRヤリスDAT)が入っている。



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