WRCラリーポーランドのレッキ中に事故に遭ったことで欠場となったトヨタのセバスチャン・オジエに代わり、急遽参戦が決まったカッレ・ロバンペラ。特例として、個別に6月26日と27日にレッキを行うことが認められたが、ラリーポーランドの参戦経験はなく、事前準備も行っていないことから、かなり厳しい戦いになることが予想される。
トヨタ・ガズーレーシングWRCの公式SNSは、ロバンペラのメッセージ動画を投稿した。この中でロバンペラは「この2日間は、ちょっと不思議な感じだった。まず、セブとバンサンが無事だと聞いて、本当によかった。それが何よりも大切だから。自分はと言えば、湖に行こうとジェットスキーのスパークプラグを交換していた時に、チームのカイ(リンドストローム、スポーティングディレクター)から電話をもらったんだ。なんの用事で電話をかけてきたのかは察しがついたけど、ポーランドに来てくれというものだった」と、オジエ/バンサン・ランデ組の事故発生から、緊急参戦に至った経緯を説明。
「自分たちはまったく準備をしていなかったから、簡単にできる決断ではなかったけど、でももちろん、チームがポイントを獲得するためにはできる限りの助けになりたかった。今年はとても重要な状況になっているからね。役に立てられるよう、全力を尽くすよ。もちろん、大変なチャレンジだ。ほぼ1日で、ラリーのすべてを知らなくてはならない。事前に動画を観たりもしていないしね。今晩と明日で、できる限り学習しなくてはならないから、大変ではあると思う」
通常の予定では27日木曜日は午前中にシェイクダウンを行った後、16時20分から30分間、サイン会が行われる。17時からセレモニアルスタート、18時50分から2台並走のスーパーSS、ミコワイキ・アリーナ(2.50km)の走行が始まる。一方、25日火曜日にポーランド入りしたロバンペラは、26日水曜日の朝8時から7本分のステージのレッキを開始し、当日の19時15分〜20時にシェイクダウンを実施。27日木曜日は、13時30分〜15時30分までミコワイキ・アリーナを含む残り2本のステージのレッキを行うという強行軍のスケジュールが組まれている。