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「WRC終了後のF1参戦はローブの自由」シトロエンが改めてコメント

 

 WRC王者セバスチャン・ローブが、F1最終戦アブダビGPへの出場の可能性がある場合、シトロエン・ワールドラリーチームとして、彼の参戦を止めることはないとチームプリンシパルのオリビエ・ケネルが改めて認めている。

 ローブは過去にルノーでテスト、昨年シーズンオフはレッドブルから他のF1ドライバーとともにテストに参加、遜色ないタイムを出し高い評価を得ていた。そして、シトロエンのタイトルスポンサーであるレッドブルのつながりから、セバスチャン・ブルデーの解雇が噂される度にその名前が挙がっていた。
 さらには、最近はローブの代理人と見られる人間が、USF1へコンタクトを取るなどF1出場に向けた動きが見られている。

 ブルデーの代役説がヒートアップした際には、シトロエンは「WRCのシーズンが終了後ならローブの自由」と声明し、シーズン途中でのローブの参加はあり得ないと火消しを図ったが、反対にこれは、09年のWRCが終了後のアブダビGPについては出場が可能ということを表し、各方面で話題となっていた。
 このことについて、ケネルは改めてWRC外の活動についてはチームは干渉をしないと発言。

「私はF1チームのボスじゃないから、セバスチャンにシートのオファーを出すことはできないが……」とケネルはAFPに語っている。「だが、誰かが彼に、アブダビGPへの出場話を持ちかけるのならば、シトロエンレーシングとしては、それを認める。なぜなら、その時期はすでにWRCのシーズンが終わっているからだ」

 ローブはUSF1へのコンタクトの他に、2010年はいくつかサーキット活動に関する話が進んでいるようで、ケネルはシトロエンのグループ会社、プジョーからル・マン24時間レースにローブが出場する可能性を示唆している。06年にローブはペスカローロ・プジョーをドライブし、24時間を走りきり2位を獲得した。
 しかし、ローブは来季以降もWRCに出場することはほぼ間違いなく、現在、進行中の交渉によって、2年の契約延長がシトロエンとローブの間で結ばれるものと見られている。

「両想いの交渉だよ。私はギャンブラーではないが、ローブが来年もラリードライバーであることにベットするね」とケネルは語っている。



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