女性ドライバーの才能発掘・育成プログラムが始動。勝者に25年のJWRCフル参戦サポート – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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女性ドライバーの才能発掘・育成プログラムが始動。勝者に25年のJWRCフル参戦サポート

©WRC PROMOTER

WRCプロモーターは「Beyond Rally」が主導する、新進気鋭の女性ドライバーにキャリアアップの場を提供することでラリーの頂点に立つ女性ドライバーの参加者増を目指した複数年のプラン「Women’s Programme」を立ち上げた。第1段として、2024年1月1日時点で27歳以下の女性を対象に参加者を募集。最終的な勝者には、2025年のジュニアWRCへのフルサポートを含む年間賞金パッケージが贈られる。

応募希望者はプログラムに参加する動機を表現した2分間の自己紹介動画と、運転経歴書のコピーの提出が求められる。ここから15人が選抜され、ポーランドのクラクフにあるMスポーツ・ポーランド本社で開催される集中トレーニングキャンプに参加する。この合宿では、フォード・フィエスタ・ラリー3でのグラベルテストとターマックテストが1日ずつ行われるほか、シミュレーターテスト、ペースノート、レッキ能力、PRトレーニング、メカニカル知識の評価などが行われる。その後、WRCトップレベルの関係者で構成される審査委員会が、プログラムの第2段階に進む3名を選出する。この3名は、10月17日〜20日に開催されるのWRC第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリー(ターマック)に、Mスポーツ・ポーランドが走らせるフォード・フィエスタ・ラリー3で参戦する。このWRCイベントの後、同じ審査員が、テストを含む2025年ジュニアWRCプログラムのサポートを受ける最終的な勝者を決定する。

「WRCにはこれまでにも、女性選手が参加してきた」とWRCプロモーターのシニアディレクター、ペテル・スール。
「ミシェル・ムートンはモータースポーツ界のレジェンドのひとりであり、過去3年間にはWRC3とWRC2で女性コ・ドライバーの世界チャンピオンが誕生している。しかし、ラリーのトップレベルで女性ドライバーの恒常的な活躍が見られなくなって久しい。このプログラムが、この溝を埋める一助となることを期待している。このプロジェクトは長期的にビジョンを掲げており、女性参加者の増加が持続するよう、継続的にプロセスを評価していく」

「セントラル・ヨーロピアン・ラリーを含む選考の初期段階では、主にターマックでの走行に重点を置いており、カートとサーキット・レースの経験を持つエントラントが移行しやすい環境を整えている」

FIAのウィメン・イン・モータースポーツの委員長、ブルク・チェティンカヤは「新進気鋭の若い女性ドライバーにチャンスを与えるWRCプロモーターを賞賛したい。我々は、WRCで多くの女性コ・ドライバーが活躍しているのを目の当たりにしており、数年後には同じように多くの女性ドライバーが成功を収める姿を見たい。「FIAウィメン・イン・モータースポーツ委員会の委員長として、この重要なミッションへの支援を分かち合えることをうれしく思う」とコメントを寄せている。

2022年に立ち上げられた「Beyond Rally」は、モータースポーツの未来を形成し、社会へのポジティブな影響を具体化することにつなげるサステナビリティに向けての積極的な活動を進めるためのWRCプロモーターの総合的な基盤。気候、参加の多様性、生物多様性、イノベーション、責任ある運営、社会的影響などの分野に焦点を当て、持続可能な未来への移行を推進する活動だ。

応募の締め切りは7月30日。詳細はWRC.com内の「Beyond Rally」ページを参照のこと
https://www.wrc.com/more/information/beyond-rally



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