5度のWRCチャンピオンであるセバスチャン・ローブが、2010年にF1デビューを果たすUSF1チームに対し、自らの来季出場の可能性について打診していたことがわかった。ローブは、来季もWRCにとどまるつもりだが、状況が許せばF1にスポット参戦したいと述べている。
ローブは、昨年末にレッドブル・レーシングでF1のテストを行っており、F1への転向のウワサがたびたび出ている。一番有力とされているのはRBRの姉妹チームであるスクーデリア・トロロッソで、同チームから今季最終戦のアブダビでF1デビューを果たすことで合意に達しつつあるとの推測も浮上している。
フランスのレキップ誌に対し、ローブは、2010年の彼のF1出場について、F1チームが関心を示すかどうか知りたかったと述べている。彼は、2010年に向けシトロエンと再契約の締結に近づいていると認める一方で、F1レースに何戦か出場したいとも述べている。
「F1の人々が僕に真剣に関心を持ってくれているのかどうかを知りたかった」とローブ。
「誰かがあの新チームにコンタクトをとった。その後どうなったのかは知らない」
「今僕はWRCで楽しんでいるし、シトロエンとの契約延長もまとまりかけている。でも、2010年に、(WRCと)開催日がぶつからない時に何戦か出場できる機会があれば、やってみてもいいんじゃないかな」
USF1は来季デビューする新規F1チームのひとつで、オールアメリカンチームとして、アメリカ出身のドライバーを起用する意向であることを明らかにしている。