長年にわたってラリー界を牽引したベーシックカー
1968年に登場して以来、ラリーのベーシックであり続けたエスコート
各地方で開催される草ラリーから、世界レベルの国際大会まで快音を奏でながら様々なフィールドを駆けまわった。
二世代にわたって並み居るライバルたちと、世界の頂点を争いながらラリーの裾野を広げる役割も果たした稀代の名車。
その実像と、様々な巡り合わせを紐解いていきます。
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[PLAYBACK the Rally Scene 1968-1982]
9000回転オーバーの悦楽
ラリーの熱狂すべてを詰め込んだエスコート
1968年の登場以来細かなバージョンアップを繰り返しながら
一線級の戦闘力を保ち続けたエスコート
リヤをグッと沈ませる独特のフォーム
イン側のフロントタイヤを浮かせながら
フルスロットルでコーナーを立ち上がる際の雄叫びは
観るものを一瞬で虜にする
世界中で見せてきたその雄姿の、一端をお届けしよう
「[Interview with KeyPerson]
デイビッド・リチャーズ
我らが青春の日々。
2017年にセバスチャン・オジエがMスポーツのフィエスタWRCで勝利するまで
フォード車でドライバーズタイトルを獲得したのは
79年のビヨルン・ワルデガルドと81年のアリ・バタネンしかいなかった
プロドライブ創設者として日本でも名高いデビッド・リチャーズは
バタネンのコ・ドライバーとして、当時の戦いの様相を詳細に記憶していた
Special Escort RS1800 for 1979 Monte-Carlo
こぼれ落ちた大金星
ターマック特化スペックが見せた大活
エスコートと言えばグラベル最速のラリーカー
そんなイメージが強い実はターマックでも強烈に
速かったラリーがある。1979年モンテカルロ、車両規定を
細部まで吟味し、特別に仕立てられたエスコートは
ストラトスやポルシェ911、131と対等以上に渡り合った
Interview Ari Vatanen
エスコートで世界を制した、アリ・バタネン
あれこそが私のクルマだった。
息子キムの予期せぬ逝去に深く心を痛めたアリ・バタネン
苦しみに伴う沈黙から、彼はしばし抜け出すことを受け入れてくれた
切れ味鋭いドライブと、積み上げられたスクラップの山
自身をして「クラッシュばかりのドライバー」という男が
初めてそして唯一手にしたワールドタイトルは
フォード・エスコート・マーク2によってもたらされている
極上のサウンドを奏でる、史上最高の1台。
フォードを背負い戦い続けるマルコム・ウィルソン
フォード・モーター・カンパニーを象徴する「ブルーオーバル」
1974年、マルコム・ウィルソンの競技デビューは
英国フォードが作った、エスコート1300GTだった
以来、82年の秋まで彼はフォード製ラリーカーのみをドライプし続けた
紆余曲折を経て40年あまり、彼は今もブルーオーバルとともに戦い続けている
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