WRCフィンランド：サミ・パヤリ「すでに長いストーリー」金曜日コメント集

WRCラリーフィンランド（グラベル）、金曜日終了後の各ドライバーからのコメント（抜粋）。ラリー大国フィンランドに生まれ、母国のWRCイベントでラリー1デビューを飾ったトヨタのサミ・パヤリ。序盤はミスもあったが、午後は名門ステージ、ルーヒマキの2回目ではベストタイムも叩き出すなど、母国のラリーファンを多いに沸かせる健闘を見せている。

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッド
■カッレ・ロバンペラ/総合首位

「本当にいい一日だった。コンディションはみんなにとって難しかったし、自分は午前中に苦戦していたので、ステディな走りを維持することに努めた。ステージ毎にセッティングも変えて、ループの最後のステージまでにはフィーリングがよくなった。午後はコンディションがクリアになってきて、ペースが上がってきた。明日も難しい。長くて、小さなギャップがある難しいステージがあるので、まだ何が起こるかわからない。チームメイトと争うのはいいものだね。トップ3をトヨタが独占しているってことだからね！」

■エルフィン・エバンス/総合2番手

「天気が変わりやすい一日だったので、道のコンディションがこれだけ予測不可能ななか、走り切れてうれしい。グリップはそう悪くないところもあったが、それ以外はかなりトリッキーで、インカットの場所はすごくマディだったから、そういった場所では走行順が早いことが不利にはならなかった。ノーミスを維持できたし、この難しいコンディションの中で、ここまでのところ僕たち3人が僅差になっている。明日は素晴らしいステージが待っているが、とても過酷でもある。楽しみながら、最大限の走りを目指す」

■セバスチャン・オジエ/総合3番手
「今日を終えてポディウム圏内にいれて、うれしい。ここ2年間、このラリーに出ていなかった割に、自分のパフォーマンスレベルはそう悪くなかったと思う。午前中は、グリップレベルの判断がトリッキーな場所があった。コンディションは、まずまず安定していたが、予測が難しいコーナーもあった。午後はカッレに差を広げられたが、予想はしていたしチーム全体としてはポジティブな一日だった。明日は、オウニンポウヤも含めこのラリーの最高のステージが待っているので、みんなが楽しみにしている。最初のバスティラは走ったことがないので、昨年走っているライバルを相手にしなくてはならない」

■サミ・パヤリ/総合6番手
「今日は、感情がジェットコースターのように揺れ動いていた。午前の最初のステージはペースはよかったが、くだらないミスをしてリヤにダメージを負ってしまった。でも午後のループはすごくよかった。最初のステージは、カッレに続いてのセカンドベストで、自分が経験して慣れているコンディションのステージは、自然に走ることができた。ルーヒマキではステージウインは狙っていなかったが、クリーンな走りをして楽しめていた。一日の始まりは最高ではなかったが、あきらめなかった。集中をし直して、進み続けた。まだラリー1での初日だけど、すでに長いストーリーを綴っているような気分だよ！　実現させてくれたみなさんとトヨタに感謝している」

■勝田貴元/SS5後のリエゾンでデイリタイア
「午前は路面コンディションが非常にトリッキーで、安定していませんでした。滑りやすいコーナーもあれば、グリップのいいコーナーもあり、判断が非常に難しかったです。でも、ループ最後のステージの序盤でミスをするまで、好調でした。ミスをしたのはとてもスリッパリーなコーナーで少し膨らんでしまい、リヤが流れてアウト側の木に当たってしまいました。クルマをサービスに戻そうと試みましたが、残念ながらホイールを固定することができず止まるしかありませんでした。 スタートからプッシュしていい結果を出したかっただけに、とても残念です。チームがクルマを修理してくれたおかげで明日も走れそうなので、本当に感謝しています。いいフィーリングを取り戻し、ベストを尽くします」

[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20 Nラリー1ハイブリッド
■ティエリー・ヌービル/総合4番手

「午前中はセットアップと格闘していて、午後も完全には満足していなかった。チームとしても、1台しか残っておらず厳しい一日となった。選手権争いでのリスクをコントロールしなくてはならなかったし、適切なセッティングを見いだすことにも苦戦した。午前は13秒の遅れを喫した。走行順がトップだったが、ブラインドコーナーでブレーキが早すぎて、ブレーキを離した時は少し遅すぎた。いいグリップが得られたステージもあったが、それ以外は最悪だった。常に浮き沈みのある一日だった。明日は調子を取り戻して、ポディウム圏内まで上がっていきたい」

■エサペッカ・ラッピ/SS6でデイリタイア

「こんなに早く一日が終わってしまって、自分としてもチームのためにも、もちろんガッカリ。轍がすごく深くなるだろうということは分かっていたが、あのように跳ね返されるとは予想していなかった。下を打ち付けて、マシンがラインから飛び出したので、木が目前に迫っていたのでどうにもできなかった。いいペースで滑り出して、トヨタ勢とも張りあえると思っていた。明日はまた競技に戻って、スタートした時の勢いを続けていきたい」

■オィット・タナック/SS3でラリーリタイア

「幸い、マルティン（ヤルベオヤ、コ・ドライバー）も自分も、あのアクシデントで無事だった。ワイドになって転倒し、木にヒットした。これといったことはなかったと思う。雨は降っていたが、いつもと変わらない。もちろんノーポイントで帰ることになるのは残念だが、一番重要なのは自分たちが無事だということ。マルティンは回復まで少し時間がかかると思うが、ギリシャではまた競技に戻る予定だ」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1
■アドリアン・フルモー/総合5番手

「今日は雨が降って本当にトリッキーだったが、すごく楽しかったところもあった。フィンランドのラリーは、本当に心臓に悪いよ。たくさん観客が集まってくれていて、ふれしいね。自分たち的にはベストの一日ではなかったが、明日は明日。すごく好きなステージがあるけど、みんなも同じだと思う。オウニンポウヤをフルの距離で走るのは初めてだから、本当に楽しみ。天気が今日よりもよくなって欲しいね」

■グレゴワール・ミュンステール/総合7番手

「今日最後のステージでは、ペースノートを全部変えた。十分ではなかったからね。でも、さらにスリッパリーになっていてオーバーシュートしてしまった。ラリー1で初めてラリーフィンランドを走るのは簡単なことではない。まだまだ、学んでいるところ。ステージによっては、まずまずのペースも出せていた。明日のステージが楽しみ。オウニポウヤは、本当にワクワクしている」