WRCスウェーデンは2月12日にシェイクダウンが行われ、フォルクスワーゲン・ポロR WRCのセバスチャン・オジエがトップタイムをマーク。0.2秒差でロバート・クビカ(Mスポーツ)とマッズ・オストベルグ(シトロエン)、0.3秒差の4番手にクリス・ミーク(シトロエン)が続く。旧型ポロR WRCで参戦するアンドレアス・ミケルセンが5番手、ヤリ-マティ・ラトバラは6番手タイムを刻んだ。
4.30kmのステージで行われたこのシェイクダウンでは、各ドライバー陣が少なくとも4ラップを走行。中には7ラップを走行したドライバーもおり、雪が掃かれる度にタイムも上がっていった。
「アイスやスノーは僕がとても好きなコンディションだから、またスウェーデンで走れてとてもうれしいよ」とオジエ。レッキ時はやや温暖だったために、スノーラリーとして完璧なコンディションに恵まれたこの日の状況に満足を見せた。
「でもシェイクダウンが始まったとたんに、とてもスリッパリーになった。夜のうちにまた凍ってくれるといいんだけどね。そうすれば、スペクタクルなラリーをみてもらえるよ。手強いライバルになるのは、間違いなく北欧勢。オストベルグ、タナック、そしてもちろんチームメイトのヤリマティとアンドレアスもだ。でも、ポロR WRCのフィーリングと同じくらい気分は乗っているよ」
母国ノルウェーにもステージが設定される今イベントでWRC初優勝の期待も高まるミケルセンは「ここのシェイクダウンをフルスピードで走ることができたのは初めてだよ」とコンディションを絶賛。旧型ポロR WRCでの参戦となるが、スタート順やコンディションなど条件が揃えば初優勝も狙えると公言していた。
「ここ数年は(気温が高いために)いつもタイヤのことを気にしなくてはならなかった。今回は、シェイクダウンからスパイクタイヤを掃くことができた。コース脇の雪壁も今回は特に高いから、道がとてもナローだった。難しかったが、ラリーに向けていいウォームアップになった。どのマシンにとっても、このコンディションがいい方に転がるかどうかは分からないけどね」
ラトバラは「シェイクダウンは完璧だった。僕らのフィーリングもコンディションもトップクラスだ」と自信を見せる。「バトルは厳しくなるだろうね。特にオストベルグとタナック。スタート順の影響も十分に考慮しなくてはならない。ここで4度目の優勝を飾ることができれば、特別だね。でもそれまでの道のりは長い」
WRCスウェーデン シェイクダウン
1 S.オジエ(V) 1:59.0
2 R.クビカ(F) +0.2
3 M.オストベルグ(C) +0.2
4 K.ミーク(C) +0.3
5 A.ミケルセン +0.5
6 J-M.ラトバラ *0.9
7 Y.プロタソフ +2.9
8 E.エバンス +3.1
9 H.ソルベルグ +3.3
10 O.タナック +3.5