昨年末、突然のスバル撤退により、2006年スペックでのクサラでの参戦を余儀なくされているペター・ソルベルグ。現時点ではドライバーズランキング6位(25点)に位置しており、キプロスとサルディニアでは3位を得るなど奮闘中だ。
先日、GBではフォーカスの使用も検討しているとの旨を発表したが、ソルベルグはあくまで可能性のひとつだと繰り返し強調する。
「もちろん、オーストラリアに出たかったさ。だけど、シーズン最終盤のスペインとGBで現状を打破するには──ひょっとしたらGBがやっと間に合うタイミングかもしれないけど──、すぐにでも動き始めなきゃいけなかったんだ。フォーカスは当然候補のひとつだけど、まだなにも決まっているわけじゃない。今後どのようにするかは状況を見ながら決めていくさ」
来年以降、ソルベルグはIRCへの転身も視野に入れている。ただしそれは自らの勝てる体制がもてた場合──現状のWRC参戦体制よりも良い状況となった場合に限り、ということだ。
「IRCは魅力的な選手権だと思うよ。もしどこかのワークスが僕に興味を持ってくれて、きちんとした体制で参戦できるという話があるのなら、だけどね。本当に勝ちたがっているチームからのオファーであれば、一緒にチャンピオンシップを狙って努力することだってやぶさかじゃあないさ。
なにせ来年の(WRCの)ワークスシートはなさそうだし、フォードもシトロエンもそれぞれのドライバーと2年以上の契約を結んでいるからね。
2011年にはファクトリーチームに戻ることも不可能じゃない。だからその時に備えて、もう1年間やらなければならないことがたくさんあるというわけさ。もちろん、簡単な話ではないだろうけどね」