WRCアクロポリス：アドリアン・フルモー「とにかくラリー1のドライブを楽しむことだけ」土曜日コメント集

WRCアクロポリス・ラリーギリシャ（グラベル）、土曜日終了後の各ドライバーからのコメント（抜粋）。ドライバーズ選手権5番手でアクロポリスを迎えていたMスポーツ・フォードのアドリアン・フルモー。SS4でデイリタイアを喫し、この日は再スタートを果たしたが、サバイバル戦となっているラフグラベルラリーでモチベーションを高めることに苦労しているようだ。

[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20 Nラリー1ハイブリッド
■ティエリー・ヌービル/総合首位（↑）

「金曜日は小さな問題はあったけど今日は大きな出来事は何もなくて、ここまでのラリーはプラン通りに上手くいってる。僕たちのアプローチは、必要な時にはスピードを落としてクルマを労わることだった。そうしないと、ここではパンクを避けることはできないからね。路面はとにかく岩だらけだから、ステージを無事に乗り切ることが一番なんだ。轍があるところではドライビング・スタイルをよりスムーズにして、横向きに石にぶつかるリスクを避けるために、あえて進入スピードを下げていった。ただ、それでもギャンブル的要素はこのラリーにはつきものだし、明日がどうなるかは誰にもわからない。天候がどうなるのか、追加ポイントを獲得するためにどれだけハードにプッシュする必要があるのかなど、最大限のポイントを獲得するために考えなければならないことは、まだ多い」

■ダニ・ソルド/総合2番手（=）

「パンクで首位から脱落してしまったことは少し残念だけど、最悪な結果にならなかっただけでも良かったかな。パンクした後は、それ以上の問題を避けるためにちょっとペースを落とすしかなかった。（クルマの破損で）何しろ車内には大量の土埃が入ってきたから、集中するのがすごく難しかったんだ。幸い、オジエとの差は大きかったし、ミスしてさらに順位を落とすことだけは避けたかった。生き残るのは大変だったけど、なんとかなったね。明日はパワーステージを2回通過する。たぶん、2回目の走行では路面がボロボロになっているから、厳しい1日になるだろうね。ラリーの結果は最後のコーナーまでわからないよ」

■オィット・タナック/総合4番手（↓）

「今日はロードセクションを走る時間も長くて、厳しい一日になった。午前中に2回もパンクしたのはすごく残念だったけど、起きたことは取り戻せないし、パンクした後はとにかく明日まで走れるようにクルマを持ち帰ることに集中した。午後はトラブルもなく最後まで走れて良かった。マシンのフィーリングはあまり良くなかったけどね。でも明日はまた違う展開になるだろうし、順位を挽回するチャンスもあるだろう。天候やステージのコンディションがどうなるかが気になるし、また厳しい日になるんじゃないかな。今の僕にできることはチームをサポートすることだけだし、明日もベストを尽くすだけさ」

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッド
■セバスチャン・オジエ/総合3番手（↑）

「今日はいい一日だったと思う。精いっぱいやった。難しい一日になることはわかっていたので、トラブルなく走り切れたことをうれしく思うよ。前後の順位とのタイム差がかなり大きかったから、自分たちのことだけ集中して仕事をこなすことだけを考えて走った。この週末は誰にとってもチャレンジングだし、明日もあるからラリーはまだ終わってはいない。ふたつの選手権にとってはすごく重要な一日になると思うけど、2回走行するパワーステージはレッキで見た限りでは最も荒れる路面になるはず。何が起きるが興味深いね」

■勝田貴元/総合38番手（↑）

「また走れることになってよかったです。マシンを修理してくれたチームに感謝です。すごく暑い一日でしたし、（先頭スタートによる）路面の土埃の量も予想以上でした。自分のペースをほかのドライバーと比較するのが難しかったので、とにかく自分の仕事ができることに集中しました。明日はなんとかいいフィーリングを見つけて、ベストを尽くすつもりです。ステージはまた荒れると思いますし、とにかく頑張ってみます」

■エルフィン・エバンス/SS11後にデイリタイア

「昨日はトラブル続きだったから、最大限のプッシュをするのは簡単なことじゃなかった。だけど、ラフコンディションの中でのマシンのセットアップをやり直す機会になったし、少なくともいくつかの答えを見つけることができた。午後のSS11では、タイトなヘアピンで轍に引っかけてしまった。転倒はかなりゆっくりだったけど、ダメージは明らかだった。なんとか修復して走行を続けようとしたけど、チームがリタイアを決断した。明日に向けて、きちんとマシンを直す方が重要だからね」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1
■アドリアン・フルモー/総合30番手（↑）
「すごく長い1日だった。2番手スタートだったからグリップの変化は大きいし、クルマは滑りまくった。とにかくフラストレーションが溜まったよ。午前中にリヤのアンチロールバーにちょっと問題が出たけど、日中サービスがないから修理も難しかったしね。失うものも得るものもない展開だったから、モチベーション的にも厳しかったけど、ラリー1カーのドライビングを楽しむように心がけた」

■グレゴワール・ミュンステール/SS9でラリーリタイア

「SS9でリヤのコントロールを失って、リヤのディッチにはまった。それで終わりさ。今日は路面がホントにひどくて、岩が多くて常にパンクの危険があった。SS8は砂埃も多くて、ちょっとした衝撃のあとで車内にダストが進入してきて参ったよ」