2024年シーズンWRC第11戦ラリーチリは、9月26日(木)にシェイクダウンを走行し、ヒョンデのエサペッカ・ラッピがトップタイムとなる3分14秒8をマーク。5.6秒差の2番手タイムにMスポーツ・フォードのマルティンス・セスクス、6.1秒差の3番手にトヨタのサミ・パヤリが続いた。
昨シーズン4年ぶりにWRCカレンダーへと復帰を果たしたチリ。今年も中部ビオビオ州の州都、コンセプシオンにサービスパークが設置され、ここを拠点に周辺のグラベルステージを走行する。ここまで第5戦ポルトガル以来7戦続いてきたグラベルシリーズの最後を締めくくるチリのSSは、スムーズかつハイスピード。この時期は朝晩に気温が低くなることから、特に午前中のセクションでは路面が滑りやすくなる傾向がある。
今回、トヨタはここまですべてのイベントを走ってきた勝田貴元に代わり、フィランドでGRヤリス・ラリー1初ドライブながらも4位に入ったサミ・パヤリを起用。マニュファクチャラーズ選手権で先行するヒョンデとの差を詰めるべく、レギュラーのエルフィン・エバンスに加えて、セバスチャン・オジエとカッレ・ロバンペラを揃えるという最強の布陣を敷いた。また、Mスポーツ・フォードから、マルティンス・セスクスが、ハイブリッド未搭載のフォード・プーマ・ラリー1で参戦する。
シェイクダウンは、9月26日午前8時31分(日本時間20時31分)に、サービスから北東に25kmほど行った「Conuco(6.79km)」のグラベルステージで実施。フィンランド以来の登場となったラッピが、セスクスを5.6秒も上まわる圧倒的なトップタイムを記録した。「去年はSS1で転倒する直前までは、最高に楽しかったんだ。チャレンジングなラリーだし、タイヤマネージメントがいつも以上に重要になるだろう。とにかく今回はSS1を最終コーナーまでしっかり走り切りたいね(笑)」と、ラッピはコメントする。
7.4秒差の4番手タイムは、こちらもフィンランド以来の参戦となったロバンペラ。以下、5番手にオィット・タナック(ヒョンデ)、6番手にエバンス、7番手にティエリー・ヌービル(ヒョンデ)というオーダーで、シェイクダウンを終えた。
ラリーは9月26日19時36分から、コンセプシオンの市街地でセレモニアルスタートを実施。翌9月27日(金)午前8時35分(日本時間20時35分)からSS1「Pulperia 1(19.72km)」で、本格的なラリーが幕を上げる。
WRCチリ シェイクダウン暫定結果
1. E.ラッピ(ヒョンデi20Nラリー1) 4/4 3:14.8
2. M.セスクス(フォード・プーマ・ラリー1) 3/4 3:20.4
3. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 3:20.9
4. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1/3 3:22.2
5. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) 2/3 3:24.0
6. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1/3 3:26.3
7. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) 1/3 3:28.9
8. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) 1/3 3:32.0
9. N.グリアジン(シトロエンC3ラリー2) 1/2 3:37.2
10. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1/3 3:37.7
※各ドライバー名の後ろの数字は【ベストタイムをマークしたセッション/走行回数】