マルコ・マルティンは先日のサルディニアでコースデビューを飾ったフォード・フィエスタR2のテストを行なった。
これは「ヨーロピアン・ツアー」と題して欧州各国をまわるフィエスタR2の販促巡業イベントの一環で、。このツアーは6月にベルギーでスタートし、ポーランド、スロベニアとイタリアを経て、現在はスペインでターマックテストに臨んでいる。
テストを終えたマルティンは「思ったよりずっと速いし、運転していて楽しいクルマだね」とひと言。
「実際に運転するのは初めてだけど、こんなにコンパクトなのにとっても速いんだ。たった163馬力とは思えないくらいにね。トルクも出ているし、非常に扱いやすいよ。前モデルのフィエスタSTグループNより120kgも軽量化されているから、ブレーキングを遅らせてコーナーにアタックすることだって難しくない。
レイガーの足まわりとのバランスも良さそうだ。しなやかに動いてくれるから安定感もある。コーナリングでは、終始弱アンダーのまま高いトラクションを発揮してくれた。
サデフ製の5速シーケンシャルギヤも悪くない感触だ。アクセルを踏んだままギヤチェンジできるしね」と、その性能に太鼓判を押した。
フィエスタR2は大いなる成功を収めた先代フィエスタSTの後継としてデザインされた。したがって、地域選手権とともに開催されるフィエスタ・スポーツトロフィーを主要ターゲットとしている。
今後R2は7月終わりのラリーフィンランドに向けて出発する。8月にはエストニア、ラトビア、スウェーデン、オーストリア、ドイツ、フランス、英国とアイルランドを巡る予定となっている。
なお、スウェーデンでのテストはパイクスピークでマーカス・グロンホルムとともにフィエスタを駆ったアンドレアス・エリクソンが担当する予定だ。