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エサペッカ・ラッピのコ・ドライバー、ヤンネ・フェルムがWRC参戦から引退「後悔は何もない」

©WRC Promoter

ヒョンデのワークスドライバーとしてWRCに参戦するエサペッカ・ラッピのコ・ドライバーを務めてきたヤンネ・フェルムが、9月26日〜29日に開催された今季第11戦ラリーチリを最後に、WRCトップレベルでの参戦から引退した。フェルムは、このWRCチリが自身90度目のWRC参戦。これまでに通算2勝、ポディウム15回、ステージウイン77本をマークした。

現在44歳のフェルムは、ラッピと15年近くコンビを組んできた。ふたりの旅が始まったのは、フィンランドから。ホンダ・シビック・タイプRで国内選手権に参戦して以来、ともにレベルアップを果たしてきた。2016年にシュコダ・モータースポーツから参戦してWRC2タイトルを獲得すると、2017年にはトヨタからWRC8戦に参戦。4戦目で、母国フィンランドでWRC初勝利を飾った。その後、シトロエン、Mスポーツ・フォード、再びトヨタと移り、再びヒョンデに戻り、今季第2戦のスウェーデンでは2度目の勝利をマークした。

WRC Promoter

波乱万丈のキャリアとなったが、WRCトップレベルからの引退については「昨年から、頭の中にはあった」とフェルムは語る。
「でもEP(エサペッカ・ラッピの愛称)が2024年はスポット参戦でもいいと言った時、それならOKだよ、と言ったんだ。でも、もう次に進む時が来た」

「ラリーも、周りにいる人たちのことも大好きだが、ずっと遠征していなくてはならない。スポット参戦くらいが、自分にはちょうどよかった。今年は、ラリーを観戦する機会もあり、とても楽しかった。みんながマシンで信じられないような走りを見るのは素晴らしかったし、自分もWRCのマシンに座って同じようなことをする機会に恵まれていたのだと思った。今は、自分にも家族がいるので、一緒に過ごす時間がもっとほしいんだ」

「一番の思い出は、初めてEPと会った時のことかもしれない」とフェルム。;
「それからは、15年間結婚していたようなもの。結婚生活は終わるものではないけど、自分たちは、住む家が違うだけでそれくらいの仲だった。何も後悔はない。人生はあまりに短いからね」

今後、フェルムは若手育成にも興味を持っているという。

「今のところは何もアイデアはないけど、若手を育てる手伝いができるんじゃないかと思っているんだ」とフェルム。
「今はちょっと冷静になってから、考えるつもり。でももちろん、来年のラリーフィンランドは観戦に行くよ!」



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