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ERCラリーシレジア:ヘイデン・パッドンがタイトル連覇、タイヤサプライヤーの初代王者はミシュラン

©@World / Red Bull Content Pool

ERC最終戦ラリーシレジア(ターマック)が10月11日〜13日にポーランド南部カトビツェで開催され、波乱の展開の末に、ヘイデン・パッドン(ヒョンデi20Nラリー2)がタイトル連覇を決めた。

ラリーの勝利はアンドレア・マベリーニがマークしたが、パッドンは3位でフィニッシュしたことで、2年連続のタイトル連覇が決まった。パッドンが所属するBRCレーシングチームはチームズタイトルを獲得。今季から始まったERCフォー・タイヤサプライヤーは、ミシュランが獲得した。

「今日は、ラリーの優勝争いに絡むことでタイトル獲得のリスクを負うことはしたくなかった。とにかく、無事にマシンを持ち帰りたかった」と語るニュージーランドのパッドンは、現在37歳。
「そのためにこのラリーに出ているのだと理解していたし、このタイトルを獲ることはものすごく重要。この目標のために、1年間ずっと取り組んできた。今シーズンは成績不振で苦しんだけど、チームは勢いを取り戻すために必死に頑張ってくれた」

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ドライバーズ選手権争いでは2番手のマシュー・フランチェスキに大きなアドバンテージを握って、最終戦を迎えたパッドン。タイトル獲得ための条件は、このポーランドを8位以上でフィニッシュすることだった。今回、3位でフィニッシュしたことで、ルカ・ロセッティ、アンドレアス・ミケルセン、カエタン・カエタノビッチといったERC王者のリストに名を連ねることとなった。

それでも、パッドン自身は順風満帆とはいかず、最終2本目のステージで、らしくないミスを2回喫した。
「ふたつめのコーナーでラインを外してバンクにつっこみ、腹ばい状態になった。抜け出すためにアクセルをめいっぱい踏んで、リバースにも入れてコースに戻ったが、ここで15秒くらいロスした。そして、数㎞後のジャンクションを直進してバリアに突っ込み、辺りを周りながらコースに戻った。1本のステージでこんなに冒険するとは思わなかったよ。たぶん、さらに20秒くらいロスしたね。トリッキーなコンディションで、今は無事にタイトルが決められたけど、あの時は“今は勘弁してくれ”と思ったよ」

パッドンのミスでマベリーニには余裕ができ、感無量の優勝を手にすることとなった。
「本当に最高の気分」と語る25歳のマベリーニは、今季のERC8人目のウイナーとなった。
「最後の11kmは、人生で一番長く感じた。みんなに感謝したい。ラリー5から始めて、ラリー4、それで昨年からラリー2。本当に本当にうれしいよ」

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金曜日に2本、日曜日にパワーステージを含む5本のステージウインを奪取したモータースポーツ・アイルランド・ラリーアカデミーのジョン・アームストロングは、2位でフィニッシュして自身初のERCポディウムを達成。最終日は7番手から追い上げ、SS14で王者パッドンをかわした。

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地元ポーランドのミコ・マルチェクは4位でフィニッシュし、ドライバーズ選手権では3位に入った。

ERC3部門では、初参戦のミーレ・ヨハンソン(フォード・フィエスタ・ラリー3)が優勝、ERC4/ジュニアERCではカール・カールベルグ(オペル・コルサ・ラリー4)が初優勝を飾った。

ERCシレジア 最終結果
1 A.マベリーニ(シュコダ・ファビアRSラリー2) 1:45:28.9
2 J.アームストロング(フォード・フィエスタ・ラリー2MkII) +18.3
3 H.パッドン(ヒョンデi20Nラリー2) +19.8
4 M.マルチェク(シュコダ・ファビアRSラリー2) +24.1
5 M.フランチェスキ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +53.1
6 Y.ボナート(シトロエンC3ラリー2) +1:29.1



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