ドイツ拠点のALL-INKL.COM ミュニッヒ・モータースポーツが今季、世界ラリークロス選手権に全12戦フル参戦することを発表した。独自に製作するアウディS3 RXスーパーカーを2台投入する。
同チームはWTCCドライバーとしてしられるレネ・ミュニッヒがオーナーを務める。2015年は参戦の土台を作り、2016年のチームズ選手権タイトルを目指すという。ミュニッヒは昨年の世界RXドイツ戦で待望のアウディS3RXスーパーカーをデビューさせているが、エステリンク、フランシャコルタでのパフォーマンスをベースに大幅な変更を行っている。
ドライバーについては、今後発表される予定だが、複数ドライバーが数週間のうちにS3のテストを行う予定だという。
「世界RXは今季のメインプログラムになる」とミュニッヒ。「今年は学ぶ年と位置づけ、2016年にタイトルを目指して戦う」
「ラリークロスは、自分たちのマシンを自分で作ることができるという点で、特別な意味を持つ選手権。ドイツではリザルトは今一つだったが、トップ10に入れる速さは備えていることは確認できた。世界RXでのトップスピードは非常に高いし、グリップも格段にいいので、こうした特徴に合わせこんで行かなくてはならない」
「エステリンクからエンジンを変え、ギアボックス、ディファレンシャル、ブレーキも新しい。リアアクセルのジオメトリーも変更したし、重量配分も変わっている。基本的には全く新しいマシンだといっていい。チームメンバーは20人以上に増え、今年はエンジニアやメカニックをさらに増員する」
「ペター・ソルベルグのようなドライバーは強敵だが、世界RXにフル参戦することはとてもエキサイティングだよ」
世界ラリークロス選手権は4月24日、ポルトガルのモンタレグレで開幕する。