BPフォード・アブダビのチーム代表、マルコム・ウイルソンは来季もヤリ-マティ・ラトバラがチームに残留するとコメントしている。
クラッシュなどのアクシデントによるリタイアの多さから、これまで何度か解雇されるのではないかというウワサが流れていたラトバラだが、WRC第6戦サルディニアで優勝、信用を回復したかと思われた。ところが第8戦のポーランドでは、最終スーパーSSでまさかのクラッシュ、リタイアを喫していまい、フォードの1-2をふいにし、シトロエンとのマニュファクチャラーポイントの差を大きく詰めるチャンスを失った。本人もこの件に関しては「クビになっても仕方がない」と猛省をしていた。
ここで、再びラトバラが解雇されるのではないかという見方が出てきたのだが、ウイルソンはエースのミッコ・ヒルボネンと別の選手を組ませるつもりはないとしている。「フォードはチャンピオンを獲得を目指している。そしてラトバラはチームの一員として戦略に組み込まれている」とクラッシュネット ラジオでコメントをしている。
「ヤリにとっては非常に厳しいシーズンだと思う。ポーランドでの出来事は、私がこれまで見てきたラリーの中で一番の失敗だと思う。我々はその原因を探って、彼と解決していこうとしている」とドライビング以外の部分でのサポートをしているという。
「クルマの外でも、専門家からたくさんのアドバイスを受けている。ドライビングはまったく問題がない。ただ、我々が望んでいる結果を彼が得られるまでに少々時間がかかっている。この3戦は非常によいラリーを戦っていた。ただ、最後に致命的なミスを犯してしまった。これから彼がステップアップできれば素晴らしいことだ。フィンランドまでにはしっかりと対応をしたい」