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WRCジャパン:TGR WRCチャレンジプログラム2期生の小暮ひかると山本雄紀がいよいよ母国のWRCイベントに

©Naoki Kobayashi

11月21日に開幕するWRC最終戦ラリージャパンに、初めてトヨタGRヤリス・ラリー2で参戦するTGR WRCチャレンジプログラム2期生の小暮ひかると山本雄紀。過去2回のWRCジャパンではレッキに参加しているが、いよいよ母国でのWRC参戦に臨む。

競技スタートを前に小暮は「日本で1日プレイベントテストをして、その前に3日間、クロアチアでテストをさせてもらったので、しばらく開いていたブランクを取り戻せた気がします。今日のシェイクダウンもそうでしたが、クロアチアと比べて苔がかなり滑り、グリップするところとしないところの差が大きいので、それを目視で対応できるかが鍵になりそうです」と印象を語る。

「怪我に関しては、手術をした箇所に痛みがあって大変だったのですが、少しずつ痛みはおさまりつつあり、ドライビングには影響はありません。完走が目標ですね。来年に向けて、いい締めくくりをしたいです」

一方、山本は「このクルマでターマックの経験はあまりないですし、難しいラリーだとも聞いているので、チャレンジングな週末になるかなと思っています」と語る。
「難しい道でのレッキは、事前に例えばビデオとか見てても絶対にマジか! という気分になりますが、今回はその感じがなかったので、過去2年間、レッキに参加させていただいたことがすごく役に立っていると思いますし、ありがたく感じています。実際にSSを走り始めてみないと、リザルト的なところは良く分かりませんが、完走して、自分のベストなパフォーマンスを日本の皆さんの前で出したいと思っています」

Naoki Kobayashi

プログラムのトレーナーであり、参戦時の山本のコ・ドライバーも務めるマルコ・サルミネンは「グラベルクルーが要チェック箇所など色々情報を入れてくるので、シェイクダウンのようにスリッパリーになると、自分の仕事はかなり忙しくなるね。それに、コーナーがいくつも連続して途中でノートを見失うと復帰するのが大変。金曜日最初のステージ(伊勢神)から、ラクにはいかないね。ラリーで最もチャレンジングなステージとも言えるので、いい目覚ましになるよ。ここを攻められるか攻められないかで、タイム差がかなりつくステージだと見ている。でも、自分たちの戦略としては、安全圏内で走行経験を積むことだ」と見通しを語ってくれた。



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