WRC最終戦ラリージャパンの最終日、首位走行中にまさかのコースアウトを喫したヒョンデのオィット・タナック。リタイアに追い込まれたことで自身のドライバーズチャンピオン獲得のチャンスを失い、豊田スタジアムのサービスパークに戻ったタナックは取材に対して苦しい心境を語った。
──厳しい局面でした。
まさに災難だ。言葉では言い表せないほど辛い状況だ。
──何が起きたのでしょうか。
あのコーナーであれほど滑りやすいコンディションになるとは思ってもいなかった。どういうわけかコーナーでフロントが流れてしまった。マシンが落ちた先は明らかにコースから離れすぎていて、ステージに戻ることは不可能だった。
──マニュファクチャラーズチャンピオンシップについては厳しい状況になりました。
完全に台無しだ。こんなことは起こるべきではなかった。
──ティエリーはチャンピオンが確定しました。
彼にとっては素晴らしいシーズンだったと思う。非常に安定していたし、ペースもしっかりと管理されていた。
──コバライネンがあなたのクルマの上にクラッシュした時は、まだ車中にいたのですか。
いいや、外にいたから大丈夫だったよ。