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競技会審査委員会は、WRCラリージャパンの主催者に対して裁定（Steward Decision）を発行。主催者団体に共同で5万ユーロ（日本円で約805万円）の罰金を科したほか、追加として10万ユーロの罰金をいくつかの執行猶予条件により科すとしている。以下は競技会審査委員会裁定の抄訳。
事実
2024年11月23日10時33分、乗員1名のバンがSS12のマーシャルポスト5に進入し、進行逆方向にスタート側へ520mへ進んだ。
マーシャルポスト5はマーシャルによるテープだけで封鎖され、バリアや車両による物理的な封鎖はなかった。
ステージを管理するマーシャルはこの事象をただちにラリーコントロールに伝達せず、ラリーコントロールのFIAスポーティングデリゲートが最初に事象を知ったのは、33号車競技者のチーム代表からだった。
違反項目
合理的な手段を講じなかったことは、安全ではない状況へとつながった。
（2024 FIA International Sporting Code Article 12.2.1.h）
裁定
1- 主催者団体は共同で5万ユーロの罰金を科される
2- 追加として10万ユーロの罰金を以下の執行猶予条件により科す
a) 主催者団体は、コース監視と伝達に関する完全なマーシャルトレーニングを、専門のFIAタスクフォースとFIA安全部門、日本自動車連盟と協力して、WRCラリージャパン2025までに実施すること
b) WRC ラリージャパン2025において、主催者による2024 FIA International Sporting Code Article 12.2.1.h（または将来FIA International Sporting Codeが更新された場合の同項目）のさらなる違反がないこと
3- 本決定は上記記載のFIAコミッションおよび委員会と、日本自動車連盟へ送達される
2024 FIA International Sporting Code 12.8項に関連して、罰金は48時間位内に通知とともに支払われなければならない。いかなる理由でも支払いが完了するまでこの状態は継続される。
