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WRCジャパン:ナショナル部門優勝のディディエ・オリオール「WRCタイトル30周年の挑戦を達成できた」

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11月24日にフィニッシュを迎えたWRC最終戦ラリージャパン、ナショナル部門はFIT-EASY Racingから電撃参戦を果たした1994年のWRCチャンピオン、ディディエ・オリオール(トヨタGRヤリス、JR1クラス)が大差をつけて優勝を飾った。

前日までに2分以上の大差をつけて、最終日を迎えたオリオール。WRCタイトル獲得から30年目という記念すべき年に、トヨタの母国で開催されるWRCイベントでトヨタ車を駆り、部門優勝を飾ったことに喜びを見せた。
「様々な面においてとてもポジティブだった。まずはクラス優勝できたこと。僕もうれしいし、チームも喜んでくれたと思う。タイトル30周年ということで、挑戦しようと思った目標を達成できた」とオリオール。慣れない右ハンドル、Hパターンのマシンは、サイドブレーキを引く感覚も通常とは異なるなか、圧巻のパフォーマンスを披露して、日本のラリーファンを魅了した。
「同じクラスでもっと速いマシンに乗っているクルーもいたはずだが、自分たちは運が良かった。30年前に運が良かったようにね。初めて日本のラリーに出場したが、ロードセクションにこれだけのファンがいるとは想像もしていなかった。一回のイベントでこれだけのサインをしたのは初めてだったと思うよ!」

JR1クラス2位でフィニッシュしたのは、村田康介(GRヤリス)。終始安定したペースで、昨年に続いて表彰台に上がった。今回は、今シーズンは全日本ラリー選手権、XCRスプリントカップ北海道とラリー参戦に勤しんできたコ・ドライバーの梅本まどかとともに、ショートステージでは英語のペースノートにも挑んだという村田。
「ドライバーですから勝てなかったのは悔しいですが、すべてのステージを走り切るという最も重要な目標を果たせたのは良かったです。オリオールとスーパーSSで対戦して勝てたのは、一生の思い出になります」

JR1クラス3位には、地元豊田市在住の佐々木康行(GRヤリス)。マシンには、地域関連のゆるキャラなど地元の応援をちりばめたマシンで表彰台に上がった。

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岡崎市出身、全日本ラリー選手権JN-3クラスチャンピオンの山本悠太(トヨタ86)は、JR2クラス連覇を達成。昨年に引き続き、ナショナル部門全体でも3位に入った。
「ラリージャパン3年目で、愛知県でのラリーの人気が高まっていると感じました。地元の岡崎市でも多くのファンの方々が応援にきてくれて、本当に力になりました」と地元の声援に感謝を語った。

JR3クラスは、WRCイベント初挑戦の平川真子(トヨタ・ヤリス)が優勝を飾った。
9月には、WRCプロモーターによる女性ラリードライバー育成プログラムのトレーニングキャンプのメンバーにも選出されるなど実りの多いシーズンを好結果で締めくくった平川は「メカニックや色々な方たちに支えていただき、完走して優勝もできてとてもうれしいです。女性ドライバーということもあって注目していただいていると思いますが、ラリーが大好きになったという人が増えてくださったら私もすごくやりがいがあります。兄(レーシングドライバーの平川亮)の背中を追いかけるのではなく、超えていきたいです」と、今後の活動への意欲を頼もしく語った。

WRCラリージャパン ナショナル部門最終結果
1 ディディエ・オリオール(トヨタGRヤリス) 3:09:19.4
2 村田康介(トヨタGRヤリス) +2:06.2
3 山本悠太(トヨタ86) +7:54.4
4 佐々木康行(トヨタGRヤリス) +18:39.4
5 平川真子(トヨタ・ヤリス) +27:40.7
6 中山透(トヨタGRヤリス) +40:53.7
7 清田恵次(ホンダ・シビック・タイプR) +40:34.5
8 萩原泰則(スバルWRX STI) +1:09:59.2



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