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Mスポーツ・フォードは、2025年WRCでフォード・プーマ・ラリー1のクルーとして、ジョシュア・マカリアン／オ－ン・トレイシーのアイルランド人コンビを発表した。マカリアン／トレイシーは25年の全14戦に参戦する。
マカリアンは2024年、モータースポーツアイルランド・ラリーアカデミーの支援を受けて、トクスポーツWRTからシュコダ・ファビアRSラリー2でWRC2に参戦。同じくアイルランド出身の故クレイグ・ブリーンと組んでいたジェームス・フルトンをコ・ドライバーに迎え、WRCポルトガルでは部門2位フィニッシュを果たし、選手権9位。先月開催されたラリージャパンではWRC2部門にノミネートせずに参戦したが、土曜日に切り株にヒットしてサスペンションを破損。総合30位でのフィニッシュとなっている。
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2015年にジュニア1000ラリーチャレンジのタイトルを獲得してキャリアをスタートさせたマカリアンは、この10年間、ラリー1デビューに向けて力強く着実に基盤を築いてきた。2017年〜2018年はフォード・フィエスタR2Tで英国ラリー選手権に参戦。2019年はプジョー208 R2で英国のジュニアタイトルとともに、モータースポーツアイルランド・ビリー・コールマン賞を受賞した。この年の終わりには、ウェールズ・ラリーGBにヒョンデi20 R5で参戦し、WRCデビューを飾っている。2020年〜2021年は、R5マシンでWRCやERCのイベントで経験を積んだ。2022年はWRC2にステップアップし、ジュニアカテゴリーでトップ5フィニッシュを3回マークしながら、ヨーロッパの難関ラリーで貴重な経験を積んだ。2023年は、WRC2と併行してERC5戦に参戦と忙しいシーズンを過ごした。
25歳となった2024年も、モータースポーツアイルランド・ラリーアカデミーが支援を継続したことで、WRC2でさらにハイレベルの経験を積み急成長を果たした。アカデミーのサポートは、この5年間のマカリアンの成長には欠かせない存在であり、今回のMスポーツとのパートナーシップにおいても重要な様子となっているという。コ・ドライバーのトレーシーは2024年はERCでジョン・アームストロングと組んでMスポーツから参戦しており、この3年はアカデミーのコ・ドライバー育成プログラムに参加してきた。英国選手権やWRCのスポット参戦を通して確実に経験を積んできており、マカリアンとともに2025年はWRCのトップレベルへのデビューを果たす。
チーム代表のリチャード・ミルナーは「Mスポーツは、ラリー界の才能あふれる成長株にチャンスを与えることで知られている。モータースポーツアイルランド・ラリーアカデミーの支援とともに、ジョシュとオーンにも同じようにチャンスを与える。2025年はふたりにとって壮大なチャレンジになると思うが、ラリーのトップレベルでキャリアを築くために必要なものがあることを世界に示す、一生に一度のチャンスだ」とコメント。
「我々は、WRCの新しい才能に投資し続ける必要があり、新たなふたりの若手にこのように機会を与えられることを誇らしく思う。2025年の目標と期待はごく賢明なものだと思うが、チームとアイルランドのファンが、このコンビがつかんだこのチャンスを応援してくれている。ふたりやモータースポーツアイルランド・ラリーアカデミーとの活動を心から楽しみにしているし、みんなにとってポジティブなシーズンにしたい」
モータースポーツアイルランド・ラリーアカデミーの創立者で支援を行うジョン・コインは「このアカデミーの目的は、WRCの最高峰で活躍できる若いアイルランド人選手を発掘し、育成すること。アカデミーの育成プログラムの主要メンバーとして、ジョシュとオーンは、天賦の才能を発揮し、スキルを伸ばすことで、目覚ましい成長を遂げた。ラリーのトップレベルにおいて、今後数年間、彼らの成長を支援し続けることを楽しみにしている」と語っている。
ワークスチームからラリー1マシンでのフル参戦というビッグチャンスを手にしたマカリアンは「来年、Mスポーツ・フォードに加入してWRCでプーマ・ラリー1をドライブするなんて、本当に夢のよう。モータースポーツの最高峰で戦うことを常に熱望してきたが、今、その機会が現実になろうとしている。このようなプロフェッショナルで真摯に打ち込むチームと仕事ができることに、とても興奮している」と喜びを語る。
「自分のキャリアのなかでも、本当に大きな一歩。これを可能にしてくれたモータースポーツアイルランド・ラリー・アカデミー、ジョン・コイン、サポーター、家族、チームなど、すべての関係者に心から感謝したい。ステアリングを握るのが待ち切れない」。
トレイシーにとっても、かつてないほど大きなプロジェクトとなる。
「ジョシュ、Mスポーツ、モータースポーツアイルランド・ラリーアカデミーとともに活動する2025年が本当に楽しみ。ラリーのトップレベルでシーズンをスタートできるなんて、夢が実現したようなもの。2024年のERCで、ジョン・アームストロングとともにMスポーツで活動したことは、自分にとって大きな学びの経験となっているので、2025年も成長を続けていけることを楽しみにしている」
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