今週開幕する2025年WRC開幕戦ラリーモンテカルロに、Mスポーツ・フォードはグレゴワール・ミュンステールに加え、ジョシュア・マカリアンが新たに加わり、フォード・プーマ・ラリー1でWRCフル参戦に乗り出す。
チームはオート・アルプでイベント前テストを行い、ドライターマックとフルスノーのコンディションで走行を重ねた。
ルクセンブルク出身のミュンステールは、これが6度目のモンテカルロ。ラリー1マシンでの参戦は2度目となる。昨年は不運にも見舞われたが、トップ5タイムもマークしている自信を今回の参戦につなげたいところだ。
「プレイベントテストはいい内容になった。初日はドライで新しいことを試したので、今年の鍵の要素となると思う。スノーでもいいフィーリングが得られた。調整したところもあるし、今年からハイブリッドなしになるが、ここまでのところのフィーリングはいい」と手応えを語るミュンステール。
「モンテカルロはトリッキーなイベントなので、気持ち良く走れて、どんな路面でもうまく機能するマシンが必要。自分も自信を持っていなくてはならない。木曜日のナイトステージの雰囲気が待ち切れないよ」
一方のマカリアンは、今回がラリー1マシンデビュー。モータースポーツ・アイルランド・ラリーアカデミーの支援を得て、急成長を見せてラリー1のシートを獲得した。モンテカルロには参戦経験が1度あり、その経験を活かしてトップカテゴリーのデビューを好内容で収めたい。
「テストは素晴らしい時間を過ごし、たくさんのことを学んだ。チームはとても協力的であたたかく迎えてくれた」とマカリアン。
「ラリー1はアメージング。ダウンフォースとグリップは、信じられないほどだね! テストではスノーとフルドライのコンディション、両方走れたので、初めてこのマシンに乗る自分たちにとっては、とても有意義だった。木曜日、カジノ広場に並ぶのは、自分にとって特別な瞬間になると思う。子どもの頃から夢見てきた風景なので、感謝とともに楽しみたい。とても恵まれた立場にいるので、関係するみなさんにとって可能な限り最高の仕事をして、一貫性を保ちながらイベントを通じて前進していきたい」