WRC開幕戦モンテカルロでは、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム2期生の小暮ひかる、山本雄紀が初参戦に臨む。レッキを終えたふたりのコメントをお届けする。山本は今季からコ・ドライバーとしてジェームス・フルトンとコンビを組む。
小暮
──レッキはどうでしたか?
まさしくモンテのコンディションという感じです。2年前に一回だけモンテでレッキをさせてもらったのですが、その時はあまり雪が降らなかったので、今日は朝から大雪で、路面が凍っていて、何台かは道の脇に落ちていました。
──タイヤはどうですか?
なかなか癖があるタイヤで、ピレリはタイヤの構造と表面のコンパウンドのバランスが取れている感じでしたが、今回のタイヤはちょっとアンバランスな感じでいつも揺れている感覚なので、限界値がわかりづらい感じです。あとはタイヤのウオームアップで、どこでパフォーマンスが出始めるのか、まだイマイチつかめていないので、癖があって難しいです。
──先週は3期生の松下拓未選手がフィンランド選手権でクラス優勝を果たしましたが、プレッシャーはかかりますか?
プレッシャーというわけではないですが、同じチャレンジプログラムで戦っている3期生も頑張っているので僕らも頑張らなくては、と思います!
山本
──レッキはどうでしたか?
結構ちゃんとしたモンテのコンディションになりそうなので、テストで経験したことのない状況が多くありそうですが、賢くいかないといけないと思っています。
──新しいコ・ドライバーとの感触はどうですか?
ジェームズとのコンビネーションはとても良くて、とても聞き取りやすいですし、僕のスタイルにもうまく合わせてくれているので、まったく問題はありません。
──タイヤの感覚には慣れましたか?
まったくわかっていない部分が多くて、ドライでしかテストしていないので、ウェットや雪の中でどういう動きをするかが行ってみないとわからないので、このラリーを完走するのが一番の目標となります。
──3期生の松下拓未選手がフィンランドラリー選手権で優勝を飾りました。
プレッシャーというよりは、燃えますよね!フィンランド選手権のインスタグラムの投稿を見ると、フィンランド選手権でクラス優勝した初めての日本人、と書いてあったので…モチベーションになります。
──今シーズンの展開次第で来年以降が決まるという感じはありますか?
そういう感じのことはすでに去年の段階から言われています。去年もずっと意識してやっていましたが、間違いなく今年が大事な一年になります。勝負の年です!
(Keiko Ito)