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WRC委員会ミーティングでWRC4創設案など議論。ラリージャパンにはイエローカード

©FIA

WRC委員会は2月5日、2025年最初の会合をビデオ会議形式で行った。WRC委員長のパニラ・ソルベルグとFIA WRCカテゴリーマネージャーのマリナ・ドゥニャックが議長を務めた。主な議題としては、2025年戦略、入札のスケジュールと2026年WRC規定の策定、WRCプロモーション・ワーキンググループの計画と目標、WRCの露出とストーリー性を高めるためにデータとテクノロジーを活用するWRCプロモーターのビジョンなどが挙げられた。主な論点と決定事項の概要は次のとおり。

WRCスポーティンググループ
WRCのスポーティンググループは、ラリースウェーデンの後、隔月での再開を予定し、2026年WRC規定の草案を9月までに完成させ、10月のFIAワールドモータースポーツカウンシルに提出することを目指す。

2026年からのジュニアWRCのパートナー選考基準や選択可能なオプション、また選手権に、ラリー4規定車両を対象としたWRC4カテゴリーを設定する可能性について、スポーティング・ワーキング・グループで検討される。もうひとつの重要な論点が2026年から適用されるフレームワークの定義で、WRCのイベント主催者がクルーや選手権関係者全員にとってより良い労働と休息の比率を維持できるようなラリー日程の開発を支援することを目的としている。

WRCのストーリー性を伝える手法の向上を目指したデジタル変革
WRCプロモーターは、すべての関係者に利益をもたらし、取材力とストーリー性を高める新たなツールを開発することを目的に、より多くのデータと見識を収集するため、WRCにおけるテクノロジーをより有効に活用するための戦略についてプレゼンテーションを行った。

FIAセーフティ専門チーム、ラリージャパンに配備
WRC委員会は、2024年11月のラリージャパンで発生した安全上の問題に関して、FIAクローズドロード委員会が提案したイエローカードを日本自動車連盟(JAF)に発行することに同意した。この結果、FIAセーフティ部門は、マーシャルのトレーニングと、ラリーコントロールとステージ上のセーフティクルー間のワークフロー強化に焦点を当てた専門チームを配備する。FIAの運営安全責任者であるクレマン・ロテも、そのセッション中にクローズド・ロード・セーフティ・グループの新体制を発表した。チームには、現在FIAに常任勤務するWRCセーフティ・マネージャー兼代表のニコラス・クリンガーがおり、WRCのステージではWRCセーフティ副代表を務めるプリイト・プリマギと、同部門の新入社員であるクローズド・ロード・セーフティ・エンジニアのヤン・ディオンがサポートする。

WRC優勝クルーにFIA会長メダル授与へ
WRC第4戦ラリーカナリア諸島(スペイン)から新たに、F1同様、WRCの各ラウンドで優勝したクルーにFIA会長メダルが授与される。 FIAメダルがドライバーとコ・ドライバーの功績を称える表彰式の一部として授与されることになることで、クルーは自分の成功の記録として保管することができるようになる。今季の開幕戦から第3戦までの優勝クルーについては、さかのぼって表彰する。



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