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WRCスウェーデン:Mスポーツ・フォードはマルティンス・セスクスを含め4台のラリー1をエントリー

©M-SPORT

Mスポーツ・フォードは、今週開催されるWRC第2戦ラリースウェーデン(グラベル&スノー)にレギュラードライバーのグレゴワール・ミュンステール、ジョッシュ・マカリアンに加え、セーフティカルチャーの支援を受けて今季スポット参戦が発表されたマルティンス・セスクスと、ジョルダン・セルデリディスをフォード・プーマ・ラリー1のドライバーとして起用する。

前戦のモンテカルロでは、自身初のステージウインをマークして自信を高めているミュンステールは、ラリー1マシンでのスウェーデン参戦はこれが2度目。前回は独特の路面でグリップや速さをつかむのに苦戦したが、その後シーズンを通してラリー1で戦った経験を活かしていきたいところだ。

「またスノー&アイスで走行することを楽しみにしているよ。あまり馴染みがなくて走る機会も多くないけど、プーマで走れるのは本当に楽しみ。プレイベントテストでは新しいタイヤの動きも少し学ぶことができたし、ここは今週末のイベントで興味深いポイントになると思う。金曜日はスタート順にも恵まれているのでそれを活かせるようにしながら、雪のコンディションも楽しんでいきたい。モンテカルロとはまったく違う路面だけど、前回はいいペースを出せたので、この勢いをスウェーデンにもつなげたい」とミュンステール。

ラリー1で初めてのラリーとなった開幕戦モンテカルロを総合7位でフィニッシュしたマカリアン。今回がスノー路面でのタイヤマネジメントやグリップレベル、雪壁でのアクシデントを避けることなどに専念していく。
「ラリースウェーデンは本当に楽しみ! スノーやアイスの上で戦う独特な試練は、とても特別なイベントだ」というマカリアンは、モータースポーツ・アイルランド・ラリーアカデミーで修業を積んできた若手だ。
「スタッドタイヤを履いたラリー1が生み出すグリップは、特別だと思う。モンテカルロで多くのことを学んだので、次はこの勢いを次のステップにつなげて、スピードを高めていくことを目指す。全開で林道を疾走するスリルを味わうのが待ち切れないよ」

今季の初戦を迎えるセスクスも、ラリー1でスノーステージに挑むのはこれが初めて。WRCスウェーデンの参戦経験も2020年の1度しかないが、この時はジュニアWRCで2位フィニッシュを果たしている。母国ラトビアのスノーイベントでは数々の優勝も経験しており、ノンハイブリッドのラリー1での走行も昨年に経験済みであることから、今週末も活躍が期待される。
「Mスポーツからまたラリー1で参戦できることにとてもワクワクしているし、今年スポット参戦する機会を得て、このマシンでのペースや成長を見せるチャンスを与えてもらったことをすごくうれしく思う。WRCスウェーデンは僕にとって今季最初のラリーで、ラリー1マシンでは初めてのスノーラリー。 いい経験、いい勉強になることは間違いないね!」とセスクス。
「シーズンの半分しか参戦しないので、長い目で見ればプレッシャーは少なく、一戦一戦でのフィーリングやペースを見ることだけに専念できる。スノーを走ることが楽しみだし、雪壁を使った走りも大好き。楽しい週末になりそうだし、すごく楽しみにしている」

ギリシャ出身のセルデリディスも、初めてのスノーのWRCイベントに挑戦する。プリペアとしてフィンランド選手権のアークティック・ラップランドラリーに参戦し、今週末のステージも楽しみにしているようだ。
「今季初めてのWRCイベントになるが、また雪の上でドリフトできるかと思うとワクワクするよ! スウェーデンは経験はないが、3月のサファリでより高い目標に挑むことに役立てられると信じている。Mスポーツ・フォードのみんなと、またプーマで走れることが待ち切れない」と語っている。

またMスポーツ・フォードは、このWRCスウェーデンからWRC2部門への参戦も開始。昨年、ジュニアWRCに参戦していたエストニアのロメ・ユルゲンソンをフォード・フィエスタ・ラリー2にステップアップさせて、7戦に参戦する。ユルゲンソンは昨年のWRCスウェーデンではジュニアWRC部門2位でフィニッシュしている。
「今回のスウェーデンは、本当に大きなステップとなる。今、WRC2は激戦区になっているので、自分たちを成長させることができると思う。時間をかけて自分の価値を示していきたい」とユルゲンソンは抱負を語っている。



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