
©Tadayoshi Nakajima
中部・近畿ラリー選手権、チャレンジシリーズでは、2025年シーズンから選手権併催の形で女性ドライバー、コ・ドライバーを対象にWomen’s Rally Cupを創設する。2025年は、5月24日〜25日に愛知県で開催される豊田しもやまラリーを皮切りに、全6戦で構成。シリーズ事務局は、2025年は全日本ラリー選手権三河湾ラリーの主催者でもあるMASCが担当。2026年以降は、シリーズ参加主催クラブの共同管理となる。
(以下、発表全文)
Women’s Rally Cup2025
コンセプト:女性のラリー参加を促進し、中部・近畿地区のラリー環境の活性化を目指す。
概要:近年、ラリーに参加する女性の数は増加傾向にありますが、その多くはコ・ドライバーとしての参加が主流で、ドライバーとして挑戦する女性はまだ非常に少ない状況です。しかし、女性ドライバーが増えることで、ラリーの華やかさが増し、メディアやSNSでの注目度も高まることが期待されます。これにより、新たな選手層の掘り起こしが進み、男女問わずラリーの魅力が広がるでしょう。
一方で、現状の地方選手権レベルのラリーは、女性にとってハードルが高いのが実情です。車両の準備や高額なコストが掛かるという課題に加え、男性選手との競争において不利だと感じる女性も少なくありません。
そこで、Women’s Rally Cupでは、女性ドライバーがラリーを楽しみながら挑戦できる環境を整えることを目指します。競技である以上、良い順位を目指すことが大きなモチベーションとなりますが、誰もが上位を狙える仕組みを提供することで、参加者の意欲を引き出します。
Women’s Rally Cupは、より多くの女性がラリーの真の楽しさを体感し、自信を持って次のステップに進むためのプラットフォームです。ラリー文化が根付きつつあるこの地方でさらに盛り上げるためには、多くの女性クルーの参加が不可欠ではないでしょうか。
また、女性は男性に比べてインフルエンサー的な影響力があり、モータースポーツ未経験層にアプローチするためには重要な役割を担っていると思われます。
対象ラリー:下記ラリーがポイント対象ラリーとなります
Rd.1 5/24-25 豊田しもやま ラリー(愛知)
Rd.2 6/21-22 いなべ東近江ラリー(三重・滋賀)
Rd.3 7/19-20 やましろのくにラリー(京都)
Rd.4 8/23-24 丹後半島ラリー(京都)
Rd.5 9/13-14 神大ラリー(兵庫)
最終戦 12/6-7 Women’s Rally in 恵那(岐阜)
対象者:女性ドライバーおよび女性コ・ドライバー
クラス:
•中部・近畿ラリー選手権およびチャレンジシリーズとの併催となるため、自動ダブルタイトル制とし新たなクラスは設定しません。
•各主催者が設定するクラス分けおよび車両規則を準拠するものとし、特別ルールを設けない。
•つまり、各参加者はそれぞれの参加クラスで性別関係なく競技を行います。
•シリーズ事務局は、エントリーしたクラス内での女性ドライバーおよび女性コ・ドライバーの順位に基づき、ポイントを付与します。
•このシリーズの主旨は、クラスを問わず頑張っているラリー女子を応援する企画なのです。
所属クラブ:
•クラブへの所属は、任意とします。
•ただし、現在、ラリーに有効な保険(損保会社の商品)への新規契約は非常に難しい状況であるため各地区のJMRC が設定する互助会制度を利用する場合は、各地区JMRC の規定の加入要件を満たす(加入)必要があります。
ポイント制度:
• 対象ラリーにおいて、参加クラス内における女性ドライバー(コ・ドライバー)のみの順位に応じて以下のポイントを付与します。
1位 20ポイント
2位 15ポイント
3位 12ポイント
4位 10ポイント
5位 8ポイント
6位 6ポイント
7位 4ポイント
8位 3ポイント
• ポイントはクラスや総合順位に関係なく付与されます。
• 多くの選手がポイントを獲得できることを目標としており、男性が多く上位入賞が難しいクラスにおいても、女性のみの順位で計算されるため、完走すればほぼ全員ポイントを獲得が可能と思われます。
• シリーズ順位は、ポイントの多い順とし、同点の場合は、より上位のポイントが多い選手を上位とする。
• 前項でも同点の場合は、同順位とする。
• ポイントは個人に付与され、パートナーや参加クラスが変わっても通算して付与します。
• 付与されるポイントは、2025年に関してはJMRC戦に乗っかる形となるので混乱を避けるために
同じ加算配分としますが、2026年には結果を検証し、より多くのエントラントの参加が期待できるように見直しも検討します。
シリーズ表彰:
• 最終戦「Women’s Rally in 恵那」にて、ポイント1 位~3 位の選手を表彰いたします。
• 賞典については後日発表予定。
シリーズ事務局: 2025年はMASCが担当し、2026年以降シリーズ参加主催クラブの共同管理とします。
今後の取り組み: 2026年以降は、制度をブラッシュアップし、仕組みや対象(拡大)などを見直し2025年シリーズ最終戦または2026年初頭に公表するものとします。
情報ウェブサイト: https://masc.main.jp/wrc/