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祝・世界RX開幕勝利!ペター・ソルベルグのNEVER GIVE UP!

 

祝・世界RX開幕勝利!ペター・ソルベルグのNEVER GIVE UP!

 WRCでチャンピオンになってから11年。達成した時の感激は、僕の記憶に焼き付けられている。FIA世界戦となって初めてのラリークロス戦で、僕はあの時と同じような気分を再び味わった。

 このプロジェクトに費やしてきたすべての作業や、この成果を手に入れるまで支えてくれたすべての人々のおかげで、プレッシャーや周りからの過剰な期待にも打ち勝ってこれた。

 長い長い戦いの末に、ようやくまた、ポディウムの真ん中という最高に素晴らしい場所に立った時、僕の体と心に沸き起こった感情。

 最後にここに立ったのは、もう9年も前のこと…
 僕とパニラ、そしてPSRXチームのみんなの目に、喜びの涙が浮かんだ。必死でこなしてきたすべての努力が、強い気持ちになって表れたんだ。ここにたどり着くまでに、何度も何度も限界までプッシュしてきた。

 11年半の時間を隔てた2つの勝利は、これからの人生を突き進んでいくための大切な思い出だ。でも、いつまでもポルトガルの勝利で浮かれてはいないよ。もっともっと勝ちたいし、この先に待っているとてつもなく大きな目標を果たすために、いっそう気を引き締めて取り組んでいく。



 僕のキャリアの後半は、ラリークロスに没頭していく。前半はWRCでたくさんの成功を収めたし、楽しいこともたくさんあった。これからはすべてをラリークロスに費やすんだ。そして、最初のターゲットが世界ラリークロス選手権での勝利だった。

 いま、それを果たした。

 世界ラリークロス選手権での初めてのウィナーになれたことを、心から誇りに思うよ!

 僕たちは昨年の冬、記録的な早さでチームとマシンを作り上げた。2013 年3月29日のリッデンヒル、僕たちは経験も知識も、チームトレーラーもない上に、自分たちのRXマシンもコンペティティブではないまま、初めてのヨーロッパラリークロス選手権イベントに臨んだ。いま振り返っても、この初戦、そして続く第2戦、第3戦は、まったく準備不足だった。

 でも、ネガティブなこともポジティブなことも含め、昨年のあの経験がなければ、世界戦初のラリークロスイベント勝者としてここに立つことはなかった。

 ラリークロスは、ラリーとはまったく異なるスポーツだ。600馬力のマシンでトラックを走る緊迫した3〜4分 は、未知の世界。ドライバーのレベルも、本当に高いんだ。

 マシンと装備の開発はこれまでにないような早さで進んでおり、選手権への興味も一気に高まっている。だから、全速力の僕の生活も、そのうち当たり前になっていくだろうね。僕のメカニックはレースの後もポルトガルに居残って、アレクサンダー・ハバールと僕のマシンのプリペアを続けている。今週末、マシンと装備がトルスビーに戻る頃には、また次のレースに向けて忙しい日々が始まる。
 
 最初のレースではチームの一台が大成功を収めて勝利を獲得したけど、世界ラリークロス選手権の次戦、リッデンヒルに向かうまでには、どちらのマシンにも膨大な作業が残っている。他のチームも同じ状況だろうね。どのチームも、マシンも、ドライバーも、より気合いを入れて準備をしてくるだろうから、僕たちも遅れを取るわけにはいかない。

 PSRXチームは、総合優勝の他に、ヒート勝利4回、トラックレコード更新3回、そしてチーム選手権では3位と、上々の形で今季を滑り出した。

 僕たちの冒険は、さらに大きなゴールに向けて進んでいく。
 世界ラリークロス選手権タイトルというゴールに。



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