WRCカナリア諸島:総合4位の勝田貴元「色々な意味でうまくまとめることができた」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCカナリア諸島:総合4位の勝田貴元「色々な意味でうまくまとめることができた」

©TOYOTA

WRC第4戦カナリア諸島で総合4位フィニッシュを果たした勝田貴元。序盤は苦労したものの、中盤から盛り返し、速さと安定感を見せながら堅実にクルマをフィニッシュまで運んでみせた。ラリー後のコメントをお届けする。


──WRCカナリア諸島を4位でフィニッシュ、お疲れさまでした。
前戦のケニアであのようなことになって、その後ここに来るまでにチームとミーティングなどを重ねてきました。好きなラリーだとは思っていたので、どのように頭の中を整理して取り組んでいくかを考えていたのですが、序盤戦で苦戦したおかげで完全に切り替えることができました。スピードよりコンスタントに走ることと、ある程度良いペースを保つこと、それが週末を通じてできました。チームが求めていた仕事はできたかと思っています。
あとはポルトガルからサルディニアに向けてさらに自信をつけて、ペースも上げていけるように、テストから新しいタイヤを見極めていきたいです。今回はタイヤをまだうまく使えていなかったような気がします。ペースを上げたとしても、そこで新たな課題が見つかったと思いますし、次のターマックラリーまでにそれを見据えて色々と改善していきたいと思います。

──もっと上位で走っていたら、状況はもっと難しかったのでしょうか?
そうだと思います。序盤にあのような形で差が開いたおかげで、セブやエルフィンと争う必要がなくなりました。その後、ペースが良くなってからは彼らと同じような速さを出すことができましたが、最初からあのペースで一緒に走っていたら、リスクを負わなくてはならない部分が出てきたと思います。序盤で苦戦したのはうれしい話ではありませんが、色々な意味でうまくまとめることができた週末になりました。

──最も良かった点はどのあたりにありますか?
安定した走りをすることができたということと、必要なところではきちんとペースを出せたことです。スプリットタイムを見ていても、ステージ全体の最終的なタイムは落としていても、自分の中で気持ち良く走れているセクションではカッレとも遜色なかったりします。あとは微妙に落としている、という積み重ねを、どのようにリスクを負うと同時にきちんとコントロールしながら速さを出していくかというところが次のステップかなと思っています。

──走りのマネージメントということですね。
そこもしっかり見極めることもできました。今回、カッレのペースは驚異的でしたけど、週末が良い形で始まると、あのような形でリズム良く走れると本人も言っていました。そういう領域を見つけられるようにしたいです。スウェーデンも同じようなイメージで走れましたし、他のラリーも最初から良い流れで走れるようにすることが大事だと思うので、テストをしっかりやっていきたいと思っています。
(Keiko Ito)



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