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ERCリエパヤ、208T16のブリーンが今季初優勝

 

ERC第2戦ラリーリエパヤ(グラベル&スノー&アイス、ラトビア)は2月8日、競技最終日となるレグ2の7SS・91.60kmの走行が行われ、初日を首位で折り返したプジョー・ラリーアカデミーのクレイグ・ブリーン(プジョー208T16)がリードを維持して今季初勝利を飾った。

雪面が溶けかかるレグ1から一転、強いブリザードと凍るような霧に見舞われるなどこの日も過酷なコンディションが続いた。初日から強豪勢が次々に脱落する波乱の中、2日間を通してノートラブルで走り切ったブリーンは、208T16の実戦デビューとなった昨年3月のギリシャ以来、約1年ぶりにERC勝利を挙げた。

「コンディションは簡単ではなかったから、この週末を勝利で飾ることができて本当によかった。土曜日はループの間に雪が解けて、とてもトリッキーだった。でも208T16は完璧に対応して、スタートからフィニッシュまで素晴らしい安定感を発揮した。すべてが噛み合えば、自然と速さが出る。また勝つことができていい気分だよ」

この難しいコンディションで勝利をつかんだことで、2014シーズンはあと一歩でリザルトにつながり切れない展開が続いたブリーンにも自信が戻ってきたようだ。

「歴史をひもとけば、アイルランド人がスノーラリーで勝ったのは1960年代にまで遡るんだ。去年のギリシャでグラベルとターマックで優勝したから、今回スノーで勝ったことで、オールラウンダーとしての資質も少し備えられたかもしれない。次戦は、母国でのアイルランド戦が待ち切れない!」

今季のERCではワークス支援を受けないプライベーターに賞金を贈っているが、今回、その賞典内でトップフィニッシュを果たしたのは、ERC2部門にエントリーしているシーム・プランギ(三菱ランサーエボリューションX)だった。SS5から総合2位に立ったプランギは、そのまま順位をキープ。総合2位でフィニッシュして賞金7000ユーロを獲得したほか、ERC2でも優勝を果たした。総合3位もERC2勢のドミニカス・ブタビラス(スバル・インプレッサWRX STI)が食い込んだ。

また今戦で開幕したERCジュニアでは、ADACオペル・ラリージュニアチームのエミル・ベルクビスト(オペル・アダムR2)が総合でも6位に食い込む大健闘。ベルクビストはERC3でも優勝を果たした。

ERC次戦、第3戦サーキット・オブ・アイルランド(ターマック)は4月4−2日、アイルランドのベルファストを拠点に開催される。

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