[更新日]:
2013年01月30日
SWRT魂、ここにあり!
こんにちはヨンカイです。
本日はスバル・ニュルブルクリンクチャレンジ号のシェイクダウンテストに行ってまいりました。ニュル3連覇に向けて新車を投入したことでもスバル/STIの意気込みが分かるってもんです。
マシンや体制についての詳しい話はAUTOSPORT webや3月15日発売のWRC PLUSその他をご覧いただくとして、マシンはオレンジ色のチェッカーに彩られた鮮やかな“WRブルー”です。
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ご存じのとおり、ニュルブルクリンク24時間レースが行なわれるのは、
かのジャッキー・スチュワートをして“緑の地獄”と言わしめた難関の旧コース。
1周約25kmのコースでは「乗っていて安心できる、疲れないクルマ」でなければ集中力を保つことはできません。そのコンセプトを踏襲しつつ、2013年型のマシンは全方位的なパフォーマンスアップがなされているようです。
低重心化や重量配分の改善、空力性能の向上など、
レーシングマシンの基本的な部分を丁寧に作り上げた印象を受けました。
もちろんこのマシンにもR4から転用されたパーツが投入されています。
熱線入りのフロントウインドウやサイドウインドウ、リヤのサブフレームなどです。
また、大きくなったフェンダーの造形等については富士重工のデザイナーも携わっているとのこと。
まさにリソースのすべてを投入して3連覇を目指す体制となっています。そして、この挑戦で得たノウハウはSTIのスポーツパーツや
コンプリートカーとして、ユーザーへと還元されます。
「乗っていて安心できる、疲れないクルマ」というキーワードは、
もちろん量産車についても同じことだと辰己英治総監督は言います。
最近ではS206が発売とほぼ同時に完売したのも記憶に新しいことと思いますが、
2013年にはSTIの25周年記念車として、新たなコンプリートカーが誕生するようです。
これはちょっと見逃せませんね〜。
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で、何がSWRT魂かと申しますと、
今回のニュルブルクリンクでチーム監督を務めるのは、
かつてスバル・インプレッサWRCのエンジン開発に携わっていたSTIの小澤正弘氏なのです。
近年のNBRプロジェクトでもエンジンの開発を担当し、
2012年には助監督としてマネジメント方面でその手腕を発揮していました。3連覇がかかったレースへの意気込みをうかがうと
「2012年から助監督をやっていましたが、監督となって責任の部分はより大きくなりましたね。
エンジン開発は社の人間に担当させて、自分は全体を見るようにしています。
プレッシャーではありますが、やれることをやっていくだけです。
それができればうまくいくチームだと思っていますから、心配はしていません」と、
なんとも心強いお言葉。辰己総監督は小澤監督を自らの後傾者と紹介し、
「彼はWRCで“世界と戦うとはどういうことか”を、身をもって勉強してきていますし、
僕より根性も座っています」と評します。
フィールドは違えど、SWRT魂は不滅ってことですよね!