ERC第2戦ラリーリエパヤ(グラベル&スノー&アイス、ラトビア)は2月7日、レグ1の5SS・114.13kmの走行が行われ、プジョー・ラリーアカデミーから参戦しているクレイグ・ブリーン(プジョー208T16)が首位に立った。
例年よりも気温が高めでトリッキーなコンディションとなった超高速ステージという難しい状況に、強豪勢でもリタイアが続出。総合2位につけたのはERC2のシーム・プランギ(三菱ランサーエボリューションX)、ERCジュニア陣からも4人がトップ10に食い込んだ。
この波乱のラリーをノートラブルで初日を終えたブリーンは、1分23秒のギャップを築いての首位に立っている。
「くだらないミスはしなかったし、リスクも負わなかった」とブリーン。「最初のステージは少しだけプッシュして、満足のいくタイムが出た。アレクセイ(ルキヤナク)がオフしたというニュースを聞いたので、くだらないリスクは負わずに無事に走り切りたかった」
ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)の他にも、カエタン・カエタノビッチ(フィエスタR5)、ジョナサン・ヒルスキ(208T16)など、溶けかかった雪や氷に足下をすくわれてディッチにはまる上位陣が続出した。
開幕戦を制し選手権首位に立っているカエタノビッチは、ピレリのスタッドタイヤを履いての2戦目のラリーで2位と順調に滑り出したが、この日の最終ステージで左ヘアピンのアペックスにホイールを引っかけてダメージを負ってしまった。世界ラリークロスで活躍するラトビアの若手強豪、レイニス・ニッティスはフォード・フィエスタR2で登場したが、パンクに見舞われ総合31位と厳しい滑り出しになった。
総合3位には、プランギと同じくERC2にエントリーしているドミニカス・ブタビラス(スバル・インプレッサWRX STI)、4位にはERC3エミル・ベルクビスト(オペル・アダムR2)と下克上の展開となっている。今戦から開幕したジュニアERCでもベルクビストが首位につけているが、15.7秒差でマティアス・エディエルソン、スティーブ・ロークランド(共にプジョー208R2)はさらに3.7秒と、トップ争いは混戦模様だ。
レグ2は3SSを2回ループする91.60kmが設定されている。最終ステージに予定されていたリエパヤ市街地でのスーパーSSは、予想以上に気温が温暖になったために走行が見送られることになった。