[更新日]:
2012年03月21日
【赤龍ブログ5】WRCとローマ法王
ラリーは終わってしまいましたが、ブログではいよいよスタートです。
ドライバーのジェイソンと自分は3月3日土曜の夜に
ラスベガスを出発、ロサンゼルスを経由して
メキシコはレオンへと向かいました。
到着は日曜早朝。今回で5度目のレオンです。
そのうち最初の3回はラリーメディアとして行き、
今回も含めた残り2回はコ・ドラとして行きます。
てなわけで、持参のカメラはiPhoneかGoProのみ。
機材バッグがないため、ちょっと寂しいです。
ただ、さすがにレオンも5度目になると、あぁまた来ちゃった、ただいま〜という気持ちになります。
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まだ朝の5時だったので、少し肌寒く長袖が必要な気温。
飛行場の外に出ると、俗にいうスモッグの鋭い匂いがぷ〜んとして、喉に刺さります。
これを嗅ぐとメキシコ来たなっという感じがするんですよね〜。
ひとまず空港のレンタカーカウンターで今回の相棒を借ります。
今回はルノー SCALAという見たこともないセダン。
きっとラテン各国で売られている、エントリーレベルのチープなセダンです。もちろん、これを我々ノーマネーチームはレッキで使用するつもりですが
本当のお目当ては車高が高めのSUV。
ジープや三菱アウトランダーもリストにはあったみたいなのですが、
すべて他のチームやWRC関係者に貸し出されていました。次回は予約しておこっと。
レンタカー屋のオヤジ曰く、明日ここに戻ればワーゲンのジェッタでマニュアル車に換えてくれるそう。
今回のレッドドラゴンのラリーカーはVWだし、チームカーにピッタリ!
ここのレンタカー屋に決めました。お値段もベーシック保険付きでまあまあです。
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さて、時間はまだ午前6時。どこもお店は開いてないだろうし、
とりあえず今回お世話になるホテルに向かう我々。
ホテルはダウンタウン(スペイン語でセントロ)内のハワードヒューズ。
前回も泊まった米系ホテルチェーンで、フロントの人たちも英語を喋ります。
他のチームも多く泊まるホテルです。以前誰かに聞いたのですが、メキシコが世界中で英語圏の国の隣国で一番英語を喋れない国だとか。
よく考えてみるとそうかもしれませんね。ここで英語を話す人を見つけるのは至難の技。
ラリーHQ内は問題ないですが、ラリーやレッキの途中で通る村は100%誰も喋れません。
スペイン語を学生時代にもう少し頑張っておけばよかった。。。
天才が出る大学を出ているジェイソンは、以前5年間みっちりスペイン語を学んだけれども、今は全て忘れたとか。
さすが天才は違います(笑)。
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ラリーウィークの流れは下記のとおり。
日曜 – 到着
月曜 – レジストレーション&車輌ピックアップ
火曜 – 朝早くから夜までレッキ
水曜 – 朝早くから夜までレッキ/午後に車検
木曜 – シェイクダウン/セレモニアルスタート/SS1
金曜 – ラリー
土曜 – ラリー
日曜 – ラリー/フィニッシュセレモニー/撤収/パーチー
月曜 – さいなら〜昨年は月曜に現地に到着プランでバタバタしていたのですが、
今年は1日早く日曜にレオンに到着、ラリーの準備を万端整えることにしました。
今年は特に街中、空港から向かう高速道路のそこら中にWRCメキシコの看板、ビルボードが多いこと多いこと!
テンションが上がりますね〜。
地域全体がラリーを盛り上げようと努力していることが分かりますよね。そして今回の冠スポンサーはレオンやグアナファト市があるグアナファト州政府。
ラリージャパンではラリーHQを離れると、ほとんどラリーの看板がなく
さみしい感じがしましたが、ここはどこに行ってもラリーという言葉を目にする状態。
ラリーにまったく関心がなくても、世界選手権が自分たちの街にやってくる、
これからお祭りだっ! という雰囲気になりますよね。
さすが政府が立ち上がると、こう大々的にできるんですね。スバラシイ!
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そして今年やたら目についたのがローマ法王の写真。
何故だろうと思っていました。
後で分かったのですが、どうやら
ローマ法王が3月後半にレオン市を訪れるそうです。
もちろんWRCを観に来るわけではありませんが、
それってスゴくないですか?
WRCとローマ法王が同じ月に同じ街に来るなんて。
一体この街のパワーはどこから来るのでしょうか?
きっと政府の財政力なのでしょうね。空港からレオンまでは約30分程。
フォルクスワーゲン工場や、ピレリタイヤ工場など通過します
さらに今後は、日産、マツダ、ホンダ工場もここにできるそうで、
レオンはメキシコ最大のスーパー自動車産業都市になります。工場の立ち上げは本社から沢山のスタッフが送られるので、
きっとレオン市周辺は日本人がわんさか住むことになるでしょう。
確かに日本人ぽい人の姿も街中でちらほら見ました。
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今年も例年と変わらず、この街の安全面には変化がないように思えました。
我々は単なるラリー好きの外国人で、実際のところは分かりませんが、
どちらかというとマシンガンを持った兵隊の姿が以前より多いかな、といったくらいです。
もちろん麻薬組織は陰に隠れているので見えませんが、あまり目立った行動は慎むことにします。レッドドラゴンWRTのツイッターはこちら
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