[ラリー北海道雑記・4]  ヒョウも突風も乗り越えて? – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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[ラリー北海道雑記・4]  ヒョウも突風も乗り越えて?

 

[ラリー北海道雑記・4]  ヒョウも突風も乗り越えて?

 前回の雑記で「ほぼ天候に恵まれて」なんて書きましたが、この「ほぼ」には実は深ーい意味があります。というのも、本誌ではお伝えし切れませんでしたが、今回のラリー北海道、なかなかにコンディションが多変なイベントでもあったのです。あのAPRC・4連覇、ミスなし男のコディ・クロッカー選手も、過去には突然の豪雨でステージが一転水浸し、3分ものロスを喫したというドラマを生み出したラリー北海道。開催時期が10月初旬にずれ込んだことで、不安定な天候への懸念はさらに大きくなっていました。



 そう、たとえ地元局のお天気ニュースがそれまでの予報を覆して「明日の帯広は晴れ♪」などと期待を持たせてくれようとも、100km離れた陸別まで雨具なしで出かけてはいけないのです。で、案の定、APRC勢が2回目の陸別を走り終えるころから周辺一帯の雲行きは怪しくなり、カーNo.18の新井敏弘選手がサービスに入る頃には、なんとヒョウまで降り出してきました!実は陸別の前に走行するイベント最長の28kmロングステージも、一時的な豪雨に見舞われていたのです。1号車がスタートした後、全日本の最終車がスタートするまではほぼ2時間もの差があるので、SS走行中に運悪く一部の競技者だけがこの雨に遭遇してしまうこともあります。観戦されていた皆さんは、風邪など引かれなかったでしょうか。

 一方、首を長くして競技車が戻ってくるのを待つサービス陣の方も苦労が絶えません。競技最終日の北愛国、サンサンと日が差したかと思えば、時折にわか雨がパラついたり、果てはいきなりの突風まで!こんな時は、どのサービスもテントを守るのに必死です。これも、広いサービスパークのどこにいるかによって、まったく風に煽られることなくやり過ごせるチームもあるんですよね。

 そして、今回最大の難敵は「アイティナリー」。10月2日のレグ2、前日を首位で折り返した新井選手がこの日最初のSSをスタートしたのは、なんと5時57分!ちなみにこの日、日の出時間は5時31分でした(^^; こちら、この日2本目のSS、パウセカムイを7時20分ころに通過するゼロカーをとらえた小林カメラマンの写真ですが・・・霧で背景が真っ白です。
 この日、計65kmのステージ、リエゾンを含めれば450kmの行程を走破し、APRC陣がポディウムに上がり始めたのは17時を過ぎ。ちなみに、この日、日の入り時間は17時7分でした(^^;

 なので、全日本のポディウムとなれば・・・
 
 とっぷり日が暮れております。周囲も待ちわびた初めての総合優勝を達成した柳澤宏至選手の歓喜の表情、ご覧いただけますでしょうか。
 
 晴れても雨でも風が吹いてもヒョウが降っても、朝から晩まであっという間に時間が過ぎていってしまう楽しいラリー北海道。来年もぜひ、全天候型装備でお出かけください(^^)

 



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