[更新日]:
2011年06月18日
2011年WRC DVD「シーズン1」登場!
アクロポリスのデイ1はペターが50秒以上リードしてますね! もちろんデイ2以降をにらんでの戦略もあると思いますが、そろそろ上位チームが自らの謀略に負けてペターが最上段に上る姿を見たいものです……。編集部たけぶぅです。
さて、アクロポリスももちろん面白いですが、そんな昨日17日より、2011年の公認DVDが発売になりました!
今年はWRC PLUS本誌が年6冊となってしまい、ダイジェスト映像もつけられなくなってしまったのですが、「だからといって全戦見られないんじゃ意味がない!」ということで、販売用DVDを前半/後半の2本から4本に拡大して「24」よろしくシーズン方式としました。
シーズン1は開幕戦スウェーデン、第2戦メキシコ、第3戦ポルトガル、第4戦ヨルダンまでの4戦です。分割する枚数が増えたということは、1戦あたりの収録時間も伸びたということで、各ラリーのダイジェスト映像も増えています。特典映像を含む2枚目には、SWRC、PWRC、WRCアカデミーの各ダイジェストと、今年から始まったパワーステージの生中継の模様をそのまま収めています。
特にパワーステージは、解説などいらなくてもただ見ているだけで状況が分かるような構成です。ストイックに走りを見比べたい人には面白いコンテンツになっていると思います。
それにしても、今年はこのわずか4戦だけでもドラマがありましたね〜。
新WRカーが出そろった開幕戦では、シトロエンがいまいちでフォード勢が先頭に。スバルユーザーとしてもおなじみだったマッズ・オストベルグが新WRカー最初のSSウイナーとなり、デイ1トップでした。
この最終SSでセバスチャン・ローブのマシンにエンジントラブルが起き、「もしや今年のシトロエンはマシン失敗か……」という期待(?)もありましたが、それを見事に払拭したのが第2戦メキシコ。高地でパワーが落ち、シトロエン有利の下馬評があるこのラウンドではやはりシトロエンがフォードを圧倒。ローブvsオジエの戦いとなりますが、トップを走っていたオジエが最終日にリタイア……。王者のプレッシャーに負けてしまったのでしょうか、劇的な一戦でした。
第3戦はS2000ながらMINI JCWが初めて登場したことでも話題に。メキシコでの雪辱を果たすべくオジエが快走して今季初勝利を挙げました。チームオーダーも出されたようですが、2位にローブを従えての勝利は大金星です。ここポルトガルで過去に崖から転落する大クラッシュを演じたラトバラも3位入賞。トラウマは解決したかな?
そして第4戦ヨルダンは、輸送の問題でデイ1がキャンセルとなり2デイイベントに。なんといっても、オジエvsラトバラの最終SSでの逆転劇と、WRC史上最短の差となるわずか0.2秒差での勝利にはしびれました〜。ここでは、ミッコ・ヒルボネンがパンク修理から復帰した際にローブの直前に出てしまい、ローブに大幅なタイムロスを与えてしまうというドラマもありました(不可抗力ともフォード側の戦略とも……)。後半でヒルボネンがローブに道を譲る場面もDVDにしっかり収録されています。
どうですか? こうして振り返ると、WRCに戦いの要素が少しずつ戻りつつありますよね。オジエが本気で勝ちを狙うドライバーとしてローブとガチンコ対決することで、フォード勢やペター・ソルベルグの活躍の機会も増えていると思うんです。
やはり絶対的な強者しかいないカテゴリーなんて面白くありませんからね。もちろんライバルがいて、ローブの途方もないような強さが改めて浮き彫りにされた、という面もありますが。
すでに終わっているサルディニアではMINIがデビューし、アルゼンチンではまたしてもオジエがクラッシュ、そしていま行なわれているアクロポリス。この3戦分が早くもシーズン2として7月末には発売予定です。
というわけで、WRC2011 シーズン1 DVD、3980円で好評……かどうかはまだ分かりませんが(汗)、発売中でございます! 書店でも注文できますし、オンライン直販も行なっています。お楽しみいただければ幸いです!
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http://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=5051