2014年いっぱいでWRCを引退したミッコ・ヒルボネン。息子たちとの時間を大切にしながら、様々なモータースポーツ活動に取り組んでおり、先日フィンランドで行われたTOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラムの候補ドライバートレーニングでも、同郷のトミ・マキネンと共に講師を務めていた。
そのヒルボネンが、X-raidと契約したことを発表。MINI ALL4レーシングからダカールに参戦することになった。
6月には既にモロッコで数日間に渡りMINI ALL4 Racingのテストを行っており、7月下旬にスペインで開催されるバハ・アラゴンにチームからの初参戦に挑む。
クロスカントリーラリーへの挑戦はヒルボネンにとって大きなチャレンジと見られるが、それを支えるコ・ドライバーにはダカールを4回制している名手、ミシェル・ペリンを迎える。ペリンは今年初めにモータースポーツから引退することを発表していたが、この機会を逃したくないと撤回。初テストでもコンビを組んだという。
「ミッコとの契約が整い、とてもうれしく思う」とX-raidのチームマネージャー、スベン・クワントはコメント。
「彼はチームにとってだけでなく、ダカールにとっても必ず心強い存在になってくれる。モロッコでのテストでは、とても見事な走りを見せてくれて、新しい土俵でもすぐにいい感じだった」
「とはいえ、ダカールのデビュー戦で過度な期待は持つべきではない。とても特殊なイベントなので、経験を積んでいかなくてはならない。しかし、ミシェルは非常に経験が豊富なコ・ドライバーなので、様々な形でミッコを支えてくれる」
X-raidが率いるMINI ALL4 racingは近年のダカールで勢いをつけており、今年はナッサー・アルアティヤがダカールを制覇。タイトル3連覇中のワールドカップ・フォー・クロスカントリーでは今季もイタリアン・バハまでX-raid勢が5連勝と快進撃を続けている。