世界ツーリングカー選手権(WTCC)を4回制覇、現在シトロエン・レーシングからセバスチャン・ローブらと共に参戦中のイヴァン・ミューラーが、9月4−6日にフランス・ロエアックで開催される世界ラリークロス選手権ラウンドに参戦することが発表された。アルバテック・レーシングがプリペアするプジョー208スーパーカーをドライブする。
英国ツーリングカー選手権でもチャンピオン経験がある他、アンドロス・トロフィーは10回も獲得しているミューラーだが、ラリークロス参戦はこれが初めて。アルバテック・レーシングからは、ヨーロッパRX選手権で現在シリーズ首位につけているジェローム・グロージャンも参戦している。
WTCCでのチームメイト、ローブも2年前に世界選手権昇格前のヨーロッパラリークロス選手権戦として開催されたロエアック戦に参戦している。今回のミューラーの参戦は、WTCCカレンダーのブレイクを活用して実現。ミューラーは既にフランスのファルイラでアルバテックとのテストを行っており、すぐにコンペティティブなタイムをマークしたという。
「ずっとラリークロスをやってみたいと思っていた。この4、5年は頭の中にあったが、恵まれた機会や時間がなかった」とミューラー。
「ロエアックで走るのを本当に楽しみにしている。まず、フランスでとても有名なコースだし、ラリークロスは今、レベルがとても高くなっている。まさに、やるなら今だと思った」
「アルバテックとのテストは順調だった。初めての経験だったので、ラリークロスについて学んだり、いろいろなことを見せてもらったよ」
ミューラーは、8月にロエアックでアルバテックとの2回目のテストを行う予定。ロエアックは世界RXカレンダーの中でも人気イベントの一つで、昨年は7万人以上の観客を集めた。今年はフランスのスタードライバーであるミューラーが参戦することで、さらに注目も高まることになりそうだ。